67日目。 ページ36
「あ、イルミだ、いらっしゃ――お酒飲んできたでしょ」
「うん。あ、気づいた?」
「そんだけ匂いさせてたらわかるよ、ちょっと飲みすぎじゃない?」
「一升飲んできたからね」
「は?!量おかしくない?!1.8リットルとかジュースでもキツイわ、なんでそんな飲んだの?!」
「ヒソカに誘われて」
「え、ヒソカさん強い酒をちょっとずつしか飲まないイメージなんだけど」
「……なんでそんなこと知ってるの」
「いや私情報屋だし」
「そんなどうでも良い情報どこで使うの」
「確かに……っていやそこはどうでもよくて!イルミもそんな感じだよね?酒の飲み方」
「うん、俺も普段はそうなんだけどね、今日はなんとなく呑もうかと」
「さいですか、それだけ飲んだのに酔ってないのは流石としか」
「毒が効かないんだから酒なんて効くわけないでしょ」
「はは、まあそうだよね。あ、もしかしてヤケ酒?ヤケ酒だな?そんなイルミも好きだよ!」
「……」
「あらやだ視線が死ぬほど冷たい」
「あー、急に吐き気がしてきたから帰ろうかなー」
「いやいやいやそんな棒読みで」
「そもそもヤケ酒じゃないからね」
「えっ、じゃあなんで」
「なんとなくだっていってるじゃないか」
「嘘だあ〜」
「嘘じゃないって」
「だって明日も仕事あるんでしょ?いくら酔わないとはいえ、普段のイルミなら、なんとなくで匂いさせるほど飲んだりしないじゃん」
「……」
「お酒飲んだ程度で失敗しないのは知ってるけどさ、おかしいって」
「…………」
「えっと、イルミさん?大丈夫?」
「……お前は」
「うん?」
「お前は、俺と結婚してどうしたいの?」
「……え?!
な、なんで急に大胆な質問を?!まさかついに私のことを好きに」
「帰るね」
「ちょっ、待って待って!!あの、そうだなあ……どうしたい、か。それはもう、側にいたいよね」
「今だってほぼ毎日会ってるのに?」
「それはそうだけど、そうじゃないというか」
「……」
「もっと側にいたいってことだよ。
正直言って、イルミが綺麗な人とお見合いする度に不安だし。毎日会ってても、いつか誰かに取られちゃったらどうしよう、とか時々思ったりして……ってそんなこと分かってるだろうけど」
「……そう」
「そうだよ、当たり前じゃん、だって私はイルミのことが好きなんだから」
「うん、分かってるよ」
「――そっか」
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バナナ - とっても最高でした!!有難うございます!!更新待ってます!! (2022年9月20日 2時) (レス) id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - 孤歌さん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです……!これからもよろしくお願いします! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます!ぜひ続編でもお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして凄く面白いですね!更新待ってます(゜∇^d)!! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 一言で言うとやばすぎますね (2018年6月24日 20時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どらやき | 作成日時:2016年1月24日 18時