64日目。 ページ33
「やったぜ普通に元気になったフウウウウーー!!!」
「一生凹んでれば良かったのに」
「立ち直った瞬間に残酷すぎて笑うわ」
♢
「ところでさ、LIMEの話なんだけど」
「アプリの?」
「そう。あれイルミからメッセージ送ってきたことなくない?そういえば」
「ないね」
「ですよね」
「仕事以外のは誰から来ようが無視してるけど」
「マジで?!」
「家族以外はね」
「だよね、びっくりした」
「俺が家族からのメッセージを無視すると思ったの?」
「いいや全く。そんなわけで私はこれからもイルミに仕事以外のメッセージを送りつけることをここに宣言します!」
「話聞いてた?仕事以外のは全部無視してるんだって言ったよね」
「まあそうなんだけどさ、愛は定期的に形にしないと駄目だよね!やっぱりね!!」
「えーっとブロックってどうするんだったかな」
「待って待って」
「お前の愛なんか要らないし」
「拒絶を形にされてしまった」
「拒絶ならかなりの回数、形にしてるつもりだけど」
「せやな確かに」
「……めげないんだ?」
「慣れたからね!!今の私にできるのは愛を伝えることのみ」
「馬鹿らしいなあ」
「やめろや傷つかないわけじゃないんだぞ!!っていうかさ、話変わるけど、いいの?こんなところで油売ってて」
「は?」
「明日また別の人とお見合いなんでしょ?準備とか色々……」
「あぁ、どうせ断るからね」
「そんな顔も見る前から」
「……俺にそいつと結婚してほしいってこと?」
「そんなわけないでしょ?!たださ、家族の決めた相手なら従いそうなのになあって」
「……」
「ほら、イルミは家族のこと大事にしてるからさ、そんなに嫌な理由でもあるのかと思って」
「嫌な理由はないけどさ。前の奴なら顔が好みじゃなかったし」
「いやかなりの美人だってば」
「まあ俺だって最初は従うつもりだったけどね」
「う、うん」
「誰かが結婚しよう結婚しようってうるさいから」
「う、うん?」
「そっちにばっかり気がいって他に目をやる余裕が無いってだけだよ」
「い、あの、え」
「それじゃあ俺は帰るから」
「……?!」
「じゃあねー」
「え、い、いやあの待って?!待って?!そんな涼しい顔で爆弾落としやがってふざけんなよ!!ていうか、な、なになんで、うわ本当に帰りやがった!!!せ、せめて詳しく説明しろー!!!」
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バナナ - とっても最高でした!!有難うございます!!更新待ってます!! (2022年9月20日 2時) (レス) id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - 孤歌さん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです……!これからもよろしくお願いします! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます!ぜひ続編でもお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして凄く面白いですね!更新待ってます(゜∇^d)!! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 一言で言うとやばすぎますね (2018年6月24日 20時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どらやき | 作成日時:2016年1月24日 18時