【H×H】イルミと結婚したい情報屋。2

59日目。 ページ28

「イルミは愛してるか？私は愛してるよ！」

「……今度は何」

「いやほら、私割と好きとか愛してるとか言いまくってるじゃん？」

「そうだね」

「イルミも聞き飽きたかなと思って」

「今更だね」

「だから趣向を変えてみようかなーと、ちょっとチャラい男性アイドル風に……」

「……」

「ごめんて」

「ライブ会場でアイドルが言うならともかく、部屋でコーヒー飲んでる相手に突然言うことじゃないよね」

「確かに」

「俺はともかくとして、例えば他のやつとかだったら間違いなくドン引きされると思うよ」

「イルミ以外に言うわけないじゃんアンポンタンだなあ〜」

「……」

「ごめんて……ていうかイルミになら良いの？」

「は？」

「いや、俺はともかくって言ったから」

「馬鹿なの？ものの例えだしお前にそんなこと言われたくないに決まってるだろ」

「ちぇっ」

「今俺コーヒー飲んでるんだよね。邪魔しないでくれる？」

「いやいや、勝手に人の家のコーヒー飲んどいてそれはどうかと」

「これあんまり美味しくないね」

「その上ケチつけやがった」

「コーヒーが飲みたい気分だったからさあ」

「あーあーそうですか、もう何も言うまい」

「ていうか、ここまで勝手なことされてよく怒らないよね」

「勝手なことっていう自覚はあったのか！そりゃああれだよ、恋愛マジック」

「ふうん、そうなんだ。まあ興味ないけど」

「聞いといてそれ？！」

「このメーカーのは美味しくないからやめたほうが良いよ」

「あ、ああ、そっか」

「前に別のところで飲んだ時も思った」

「既に試飲済みかよ……って、じゃあ何でわざわざうちでも飲んだんだ」

「なんとなく」

「えぇ……」
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