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※
(ユンギ side)
気分転換から帰ると何やら知らない音楽が作業室から聞こえてきた。近づいてみるとどうやら作業室のドアが開いていたみたいでそこから音が漏れている。流れ出る美しい旋律に俺は思わず聴き入ってしまう。
でも、おかしいな。ナムジュンもホソクもこんなバラードは作らない。一体誰が…。
そう思ってドアを開けると中にはナムジュンとAがいた。ちょうど旋律が消え、2人ともこちらを見る。
「ユンギヒョン、お帰りなさい。」
「…ああ。」
俺はズカズカ作業台に近づきパソコン内にある楽譜を見る。音の作り方が明らかにナムジュンが作ったものではない。だったら…。
そこまで考えAを見ると椅子の上で体育座りをして顔を隠すように×を腕で作っていた。
「A。」
「…おれにふれるな。」
急に舌足らずに喋る弟の姿に思わず吹いてしまう。俺は優しく顔の前にある腕を剥がすとそこにはしゅんと申し訳なさそうな顔をしたAがいた。
「…ミアナムニダユンギヒョン。」
「なんで謝るんだよ。」
「…なんとなく、怒ってそうだから。」
目を左右に彷徨わせてから戸惑いがちに俺を見上げるAの頭をわしゃわしゃと撫でる。
「いいじゃん、すげー気に入った。なぁ、ナムジュン。」
「はい。俺もいいと思います。儚げだけど力強さが音にあって俺は好きだな。」
「…あそ」
褒められ慣れていないAは一瞬で顔を真っ赤にさせたかと思うとばっとそっぽを向く。
もう一度この照れ屋が作った楽譜を見てみるとまだ完成には程遠いが枠組みはしっかりしてるし何より音に人の心を掴む力がある。
「…今度のコンセプト、これを中心にしてみるか。」
「…はぁ？！」
「いいですね！」
ふと思いついた言葉にAは慌てふためきナムジュンは同意の姿勢を見せる。
「ちょ、ちょっと待て！これ、全然ヒップホップしてないけど？！」
「いいんじゃねーの？たまにはさ。」
俺はナムジュンと本格的に話し合おうとAを撫でてからナムジュンの方を向いた。
「ナムジュナ、今度のコンセプトは青春の悩みや不安を表現したものにしよう。」
「まだ次のも完成してないのにもう次の次のやつですか？」
ナムジュンは笑ってヒョンは気が早いなとか文句を言うがどうやら賛成らしい。色々と意見を出してくれた。文句言う割にはやる気満々だな。
「お、俺もう知らないから！そこに頼まれてたやつ置いとくからな！」
顔を真っ赤にさせたAがバンっと音を立てて出て行く。可愛い弟だ。
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sasa(プロフ) - ふまけん*たわーさん» コメントありがとうございます！変態な部分は私の性癖といいますか…はい、すみません、たまに暴走しちゃいます。いい塩梅でいけるようこれからも頑張ります！笑 (2018年3月9日 23時) (
レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
ふまけん*たわー(プロフ) - この変態ぶりがたまらないです笑 ギャグとシリアスが織り交ざってて面白いです！！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - みんゆんさん» うああ、コメントありがとうございます。戦力外ナムの可愛さ伝わって嬉しいです笑笑 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - 戦力外ナム可愛すぎでした笑 (2018年3月5日 17時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - sasaさん» あ、もう間違いなく最後まで待ち続けます笑笑 応援してます。 (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5f35cc03ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sasa | 作成日時：2018年2月7日 13時
