旋律 ページ36
※
(ナムジュン side)
「あれ？」
作業室の扉を開けるとそこにいたのはユンギヒョンではなく、制服姿のAの姿があった。どうやら俺が入ってきたことに気づいてないみたいだ、真剣な表情でパソコンに向かって何かを打ち続けている。
「A。」
「っ！！…びっくりしたぁ！」
作業台に近づいて肩を叩くとAは目をまん丸にして驚いて俺の全身を見る。相当驚いたみたいだ、しばらく動きが止まっている。
「…す、すまん。そんなびっくりするとは。」
「…いや、俺も気づかなかったし。」
そう言ってAはヘッドホンを机の上に置いて俺の方に体を向ける。パソコンの画面を見るとどうやら音楽作成をしていたみたいだ。珍しい。
「曲、作りに来たのか？」
「いーや、俺はユンギヒョンにお届けものしに来たの！」
これ、と言って差し出されたのは栄養ドリンクやお菓子が入った袋だった。
「学校から帰ってくる途中にカトクで買ってこいって言われたからそのまま来た。」
人使い荒いよなーなんて愚痴っているAを尻目にああ、だから制服なんだな。と1人で納得した。
「学校生活はどう？問題ない？成績とかいじめとか大丈夫？」
「ふはっ、大丈夫ですよー、オンマ。」
つい心配で立て続けに質問を投げかけてしまったのに笑いながらふざけて答えるA。
「成績上位だし、いじめも何もない！超絶好調。」
「そう、よかった、オンマ安心したわ。」
俺がノッて返すのが面白かったのかくつくつ笑っている。
いくら堂々とステージの上に立ってパフォーマンスしてたって中身は高校生だ。一生に１回しかない学生生活も楽しんでもらいたいのがヒョン心ってやつだな。
「ナムジュニヒョンは次のアルバムの最終確認しにきたの？」
「ああ。…なあA、これ聴かせてくれよ。」
「えー…。」
ふと先程のAが作っていた曲の楽譜を見ながら言うとAは少し渋ってきた。唇を尖らせているのを見ると子供らしくて可愛い。
「…言っとくけど、これヒップホップ系じゃないからね。バラードだからね。」
「ああ、わかった。」
「まだ完成してないからね。」
「ああ。」
「だからここが変とか言われても俺知らな…。」
「っふ、わかったから。」
立て続けに言葉をまくし立てる姿に思わず笑ってしまったのが気に障ったのかもう！と怒るA。
…怒り方がジミナに似てきたな。
しぶしぶAはパソコンからヘッドホンを取り外しスピーカーモードに切り替えてから再生ボタンを押した。
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sasa(プロフ) - ふまけん*たわーさん» コメントありがとうございます！変態な部分は私の性癖といいますか…はい、すみません、たまに暴走しちゃいます。いい塩梅でいけるようこれからも頑張ります！笑 (2018年3月9日 23時) (
レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
ふまけん*たわー(プロフ) - この変態ぶりがたまらないです笑 ギャグとシリアスが織り交ざってて面白いです！！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - みんゆんさん» うああ、コメントありがとうございます。戦力外ナムの可愛さ伝わって嬉しいです笑笑 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - 戦力外ナム可愛すぎでした笑 (2018年3月5日 17時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - sasaさん» あ、もう間違いなく最後まで待ち続けます笑笑 応援してます。 (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5f35cc03ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sasa | 作成日時：2018年2月7日 13時
