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※
(ジョングク side)
俺の中で警告音が鳴り響いた。
ごめん、いつも。
そう呟いたAの体はぐらりと揺れた。慌ててAの体を抱きとめると、俺より少し小さい華奢な体はすっぽりと簡単に収まる。
ばっかじゃないの、ほんとに。
何がごめんだよ。いつもってなんだよ。
わかってたならやめろよ。
そう怒りたかったけど、腕の中にいる顔面蒼白なAをみたらそんな気持ちはしゅんと消えたと
同時に身体のどこかで何かがなくなった気がした。
体はバカみたいに熱い。
早くヒョン達に知らせなきゃ、病院に連れて行かなきゃって考えるけどすぐに頭が真っ白になる。心臓がどくどくと身体に響き渡る。
ああ、もう俺がしっかりしなきゃ。そう思ってAを抱えて練習室に駆け込む。ヒョン達が視界に入って来たらどうしようもなく涙が出て来た。
「ヒョン…！どうしよう！！」
それからAはマネージャーによって病院へ運ばれて点滴を打たれたらしい。そのおかげかだいぶ容体は落ち着いて宿舎で眠りについている。
汗で張り付いた髪をどかしAの額にそっと触れる。まだ熱いけどさっきよりマシだ。
その時まつ毛が少し揺れたかと思うとゆっくりと目を開いた。
「A？」
「…ぐく…」
掠れた声で呼んだかと思うと、虚ろに彷徨った瞳が俺を捉えて止まった。熱で揺れる瞳の中で俺は困ったような顔をしていた。
「A、しんどい？頭痛い？」
「…しんど…、きもち、悪い。頭がんがんする。」
珍しく素直に答えるA、それほど体調が悪いという証拠だ。まあ、これで誤魔化すような素振りを見せていたら強制的に病院送りにしていたけど。
「…なんか飲めそう？」
「…あー…むり、たぶん吐く…」
そこまで言ってAは目を閉じて眉間に辛そうに皺を寄せる。
「…ほんとパボ。」
「…ふは、…しってるよ。」
そう言ってAはいつもと同じように笑った。
それを見て今まで空っぽだった部分がことり、と音を立てて埋まった気がした。
「…ぐく…？」
気がつくとAがぼーっとこっちを見ていた。
熱に浮かされているのだろうか、いつも以上にふわふわした雰囲気を漂わせている。
「…早く治してどっか買い物に付きあってよ。」
「…あいあいさー。」
そう言ってふんわり笑ったAは再び意識を手放して、枕に沈み込んだ。
痛みが教訓になればいいなんてやっぱ嘘。
早く治して
いつもみたいに調子いいバカに戻ってよ。
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sasa(プロフ) - ふまけん*たわーさん» コメントありがとうございます！変態な部分は私の性癖といいますか…はい、すみません、たまに暴走しちゃいます。いい塩梅でいけるようこれからも頑張ります！笑 (2018年3月9日 23時) (
レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
ふまけん*たわー(プロフ) - この変態ぶりがたまらないです笑 ギャグとシリアスが織り交ざってて面白いです！！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - みんゆんさん» うああ、コメントありがとうございます。戦力外ナムの可愛さ伝わって嬉しいです笑笑 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - 戦力外ナム可愛すぎでした笑 (2018年3月5日 17時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - sasaさん» あ、もう間違いなく最後まで待ち続けます笑笑 応援してます。 (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5f35cc03ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sasa | 作成日時：2018年2月7日 13時
