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※
(ナムジュン side)
『ああ、俺、日本人だよ？』
『…は？』
目の前でキムチチゲを食べているAが平然と言った。
え、待って、どういう事だ。
俺の思考回路が全くついていかない。
『生まれたの日本なんだ。
育ったのはアメリカだけど。』
初めて会ったあの日から俺達4人が仲良くなるのに時間はかからなかった。あのユンギヒョンの心をいとも簡単に掴んでしまったAは末恐ろしいと密かに思う。
ユンギヒョンから直々にAが韓国語を話せるようにしろと言われた為、週に何回か韓国語を教えていた。
今日はその日。
そんな日の何気ない一言からだった。
『…日本語、話せるの？』
『少しね。』
若干ショート気味の俺の頭からはそんなどうでもいい質問しか出てこなかった。Aはそんな俺を気にすることなく豆腐を頬張りながら言った。
『…えっと、複雑な事情があったり…？』
聞いていいのかわからないからちょっと遠回しにAに探りを入れる。
姓は韓国語、生まれは日本、育ちはアメリカ。そして今は韓国に叔母さんと一緒に住んでいる、なんて言われたら複雑な事情なのかもしれない。
『いや？別にないけど…なんで？』
Aは特に気にすることなく答えるとキムチを美味しそうに食べてからああ、そっかと呟く。
『俺、父さんが日韓ハーフで母さんがアメリカ人なんだ。だから姓は韓国なの。で、俺の両親が結婚したのは日本。それから父さんがアメリカに行かなきゃ行けなかったから育ったのはアメリカ。』
だから別に複雑じゃないよ。とAは笑顔を作る。
『…そうか、なんか悪かったな。』
『あは、だから別になんでもないって。』
「Aー！ナムジュナー！」
「おい、Aちょっとは喋れるようになったか？」
「あ！！ホソクとユンギ！！！」
「ヒョンをつけろって毎回言ってるだろーが。」
パシッとAの頭を軽くユンギヒョンが叩く。
「ふはっ、ミアネヨ、ユンギヒョン！」
「A、だいぶ上達したな。」
「飲み込みが早くて助かるよ、まあ、敬語を使うのはまだちょっと難しいみたいだけど。」
「アメリカじゃそんな韓国ほど上下関係気にしないだろうからな。しょうがないよ。」
ユンギヒョンに一生懸命韓国語で話をしているAを俺はじっと見た。
あの時、Aは何故両親と今一緒に住んでいないのかは喋らなかった。
これ以上は有無を言わせないとばかりに笑顔をつけて。
あいつの強さはそういうところ
弱さもまた然り
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sasa(プロフ) - ふまけん*たわーさん» コメントありがとうございます！変態な部分は私の性癖といいますか…はい、すみません、たまに暴走しちゃいます。いい塩梅でいけるようこれからも頑張ります！笑 (2018年3月9日 23時) (
レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
ふまけん*たわー(プロフ) - この変態ぶりがたまらないです笑 ギャグとシリアスが織り交ざってて面白いです！！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - みんゆんさん» うああ、コメントありがとうございます。戦力外ナムの可愛さ伝わって嬉しいです笑笑 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - 戦力外ナム可愛すぎでした笑 (2018年3月5日 17時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - sasaさん» あ、もう間違いなく最後まで待ち続けます笑笑 応援してます。 (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5f35cc03ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sasa | 作成日時：2018年2月7日 13時
