その夢失くして ページ1
キラキラと照らす光
体全身に響き渡る音楽
前を向けばピカピカと光るペンライトと大きな歓声が俺を包みこむ
そんな場所に今、俺は立っている
その夢を失くして、
生きてゆけるかどうかで考えなさい
どこかで聞いた偉人の有難いお言葉をふと思い出しながら俺は目をそっと閉じた。
俺の夢、とは。
そう聞かれて語り出せるほどの立派な夢を俺は持っていない。例えばノーベル賞を受賞したいとか、大統領になりたいとか、世界を救いたい、とかな。
あいにく俺はそんな大層なものになろうと思ったことは一度たりともない。あ、もちろんそういう人たちはまじですげぇって思ってる。マジリスペクト。
おっと、閑話休題。
と、まあ俺には夢と聞かれて語り出すことはできないけどこの今立っている場所こそ、
俺の夢であることは確かだ。
俺はここに立つためにゆるゆると時々スパイシーな日々を謳歌してきた。いや、反対か？スパイシーと時々ゆるゆるか？いや、毎日エキサイティングでアクティブな日々か？…まあ、それは関係ないか。
「A」
名前を呼ばれ反射的に目を開ける。
目の前にはイケメンうさぎが俺を覗き込んでいた。
「うっ…やめろグク、目を開けていきなりイケメンは心臓に悪い。」
「は？…きも、なに言ってんの。
…いいから、早く行くよ。ヒョン達が待ってる。」
ほら、と俺の手をすっと引いて歩く。
うん、あのきも発言は割りかし傷ついたけど俺の手を引く手はスマートな上に優しい。
ハァァッ！！これは女子は恋に落ちますわァ！！
「あ、A！！！やっときた！！！」
「もー、Aなにしてたのー？！」
わちゃわちゃと四角い笑顔のイケメンと糸目になったイケメンが俺達に近づいてくる。
「ヒョン達、どいてください。邪魔です。」
群がってきたヒョン達をグクがうざったそうに払いのけると、新たなイケメン達が近づいてきた。
「A、どうしたの？なんかあった？」
「どうした？腹でもいてーのか？」
「拾い食いでもしたのか？」
「え！大丈夫？拾い食いはダメだよ？」
あーもう、俺が数秒センチメンタルになっただけでこんな心配してくるなんて。このヒョン達ほんと俺のこと好きだな！
いや、拾い食いしてる前提なのはおかしいけど？！
「いやいやいや、拾い食いしてねーから！ヒョン達俺のことなんだと思ってんの？！？！」
その夢を失くして、
生きてゆけるかどうかで考えなさい。
そんなこと言った偉人に一言物申す！
そんなの知るか！
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sasa(プロフ) - ふまけん*たわーさん» コメントありがとうございます！変態な部分は私の性癖といいますか…はい、すみません、たまに暴走しちゃいます。いい塩梅でいけるようこれからも頑張ります！笑 (2018年3月9日 23時) (
レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
ふまけん*たわー(プロフ) - この変態ぶりがたまらないです笑 ギャグとシリアスが織り交ざってて面白いです！！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - みんゆんさん» うああ、コメントありがとうございます。戦力外ナムの可愛さ伝わって嬉しいです笑笑 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - 戦力外ナム可愛すぎでした笑 (2018年3月5日 17時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - sasaさん» あ、もう間違いなく最後まで待ち続けます笑笑 応援してます。 (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5f35cc03ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sasa | 作成日時：2018年2月7日 13時
