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貴女side








懐かしい、声がした。

私の名前を呼んでくれて
私の頭を撫でてくれて
私に太陽のように笑いかけてくれた、大切な人の声が



それに導かれるまま、重い瞼を動かす。




「起きたか?」
「降谷…?」





何故ここに彼がいるのだろうと記憶を探る。
あぁ、確か電話したんだっけと思い当たる節があったがそのあとの記憶がなかった。

重い頭を起こし、そこで部屋の中に漂う美味しそうな匂いに気づく。
ちょうどお腹が鳴り降谷の方を見れば「はいはい」と言いながら湯気がたっている卵粥を差し出される。





「おいひい…」
「熱だと気づく前に焼きそばを作ってしまったんだが、一応冷蔵庫に入れておいたからな」
「あっ、そうなの?」




そう言えば、えっという顔で見つめられる。暫くその状態が続き私が覚えていないことに気がついたようで、今度はハッとなった。




「覚えてないのか、そうか。まあいいんだが」
「えっ何その反応!待って私なにかした?はっ!それとも降谷が私にナニか…」
「それ以上言ったら握り潰すぞ」
「すいませっ」




何を握りつぶされるか分からなかったが速攻謝った。

とりあえず軽い冗談くらい言えるように体力は回復したので、降谷にお礼を言う。





「あ、ありがとうね降谷。仕事中だったでしょ」
「本当だ全く」
「ね、お礼何がいい?」

「…は?」
「ん?こういう時は普通お礼とかするのでは?」
「あ、あぁそうだが。別にいらん」
「えぇっーーなんで!?私にしてほしいこととかないの?ほら!デートとか!」
「それお前がしたいだけだろ」






図星である。

別にこういうのを計算していた訳では無い。ただたまたまこういうシチュエーションに持っていけるのでは、と口にしただけだ。
まぁ下心はありまくるわけなんだが。




「じゃあ…」
「ん?」

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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はづき(プロフ) - 茉莉(まつり)さん» 「本当にありがとう」という最上級の感謝の意味が込められています。分かりづらく申し訳ないです!これからもよろしくお願いします! (2018年4月28日 19時) (レス) id: 99fb8399f0 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(まつり) - あの英語ってどういう意味なんですか?面白いです!更新楽しみにしていますね!! (2018年4月28日 19時) (レス) id: 5299f2ee2b (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - アオさん» コメントありがとうございます!拙い文章ばかりになってしまうかもしれませんが、お付き合いして頂くと嬉しいです!頑張ります (2018年4月27日 22時) (レス) id: 99fb8399f0 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 続編おめでとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2018年4月27日 22時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はづき | 作成日時:2018年4月27日 19時

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