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突然現れた降谷と呼ばれた人は明らかにどす黒いオーラを醸し出した
(……気にしてるんだな、童顔)
「部下が悪かったな。こっちだ、案内する」
「……どうも」
不服そうな顔をする風見さんを残して足を続ける
公安のデータベースにはなかった、つまり潜入捜査官なのか
日本人には珍しい金髪に褐色の肌。……ほんとに日本人か？
案内された部屋はパソコンがズラリと並べられていて早速作業に取り掛かる。
「……異例のFBI捜査官がいるのは知っていたが、お前いくつだ」
「19」
「随分素直に答えてくれるんだな」
「答えなきゃ部屋から出してくれないでしょう？……鍵」
後ろから静かになったロック音
振り返ってクスリと笑えば自嘲の笑みを浮かべる
「全く、上もこんな子供に情報管理の推薦をするとは……」
「黙れ童顔」
「……な、んだと！？」
「さっきから子供子供ってうるさいんだよ。集中してるんだから黙って」
「……っ＿＿＿＿＿！」
仕事モードになれば周りからの雑音が一瞬で消える。前に佇む画面を見ながら自分のパソコンを操り情報システムを操作する。
「んー、これで私以上のハッカーがいない限り破られないと思うけど…………アレ」
「お前……ほんとに19か！？」
「早く20歳になりたい19歳ですけどなにか？」
「…………」
私の仕事ぶりを見てなのか、気に食わなかったらしくムスッと頬を膨らませている
(あれ……なんか可愛いぞ)
「ねぇ、貴女名前は？私は紅つばさ」
「はっ、尋ねられて答えるほど…」
「女性が先に名乗ったというのに男のあなたは名乗らないわけ？
日本の警察は本当に紳士じゃないのね」
「っ……！クソ
………………降谷零だ」
「……やっぱり潜入捜査官か」
「お前に何の関係がある」
「別に。じゃあ私の仕事はここまでだから」
「おいっ！勝手に……」
「バーイバイ……れいちゃん♪」
「っ！？！？！？」
私がそう言えば顔を真っ赤にさせドアを閉めればその向こうから「紅ｨｨｨｨｨ！！！！！」と大声が聞こえてきて笑ってしまった
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作者名：はづき | 作成日時：2017年6月7日 19時
