7 ページ8
コナンside
「あれっ?」
「どうしたんだい?コナン君」
「人質の中に女の人が一人いたんだけど……」
「えっ?」
高木刑事と一緒に店内を見渡してみるがそこには誰もおらず、他に人質になっていたのは男だけ。
(まさか……逃げた?)
それしか考えられない
紅つばさ……歩き方から見て只者ではない。あれは明らかに武術を嗜んでいる者の歩き方だった。
以前、蘭から聞いたことがある
それにあの竹刀が入ってるとか言ってた袋。あれも恐らく違うだろう。
ライフル……にしては厚みが足りないし……だとしたら残るのは刀のみ
「剣道……か?」
「え?何か言ったかい?」
「あぁ、ううん!何も!!ごめんね!もう1人いたかもしれない人勘違いだったみたい!
それじゃあね!高木刑事!」
「えっ……?あ、あぁ、気をつけてね」
お得意のぶりっ子声でその場から離れる。
あの時バイクのエンジン音がしたからそれで逃げたのか……
でも何故逃げなければならなかった?
「おお、新一。どうした慌てて」
「あ、博士。灰原いるか?」
「いるけど?何の用?」
「調べてほしい人間がいるんだ」
「へぇ……名前は?」
「紅つばさ」
「っ!!!」
「?灰原、どうした?」
「いえ……どこかでその名前を聞いたことあるような気がして」
「なっ、本当か!?」
「まさか組織の人間だったとか!?」
「博士、声が大きい。分からないけど……とりあえず調べてみるわ」
「……あぁ、サンキュ」
渋い顔をしながら地下へと影を消した灰原。
博士はその背中を心配そうに見つめる。
「哀君……大丈夫かのぅ」
「変な心配はいらねぇと思うぜ?」
「ううん……」
その数十分後、灰原が部屋から出てきた。
「おっ、どうだっ……」
「ないわ、何も」
「……え?」
「紅つばさについての情報は何も無かったって言ってるの
ただの一般人だからなのか……それとも故意に情報が消されているのか」
「……そうか、サンキュ」
「でも急にどうして」
「じゃあ、この後用事あるからよ!」
「えっ、ちょっと……!!!」
パタンとドアを閉めた
107人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はづき | 作成日時:2017年6月7日 19時