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日付が変わり、次の日の朝。
家に戻っても寝れなかったので水無怜奈の情報を探りながら朝日を浴びる。
これといった情報が出てこないためこれは"クロ"だなと踏んで先輩に連絡をしようとする。が、携帯の電池が切れておりガクッと項垂れた。
「お腹空いた…」
久しぶりにポアロに出向くことにした。
あそこのインスタントコーヒーは美味しい。私のために梓さんが裏メニューとして作ってくれたのだ。まじエンジェル。
多分、ネ〇カフェ使ってるとみた!!
「あっ、つばさちゃん久しぶりですね!」
「久しぶり〜ちょっと立て込んでて…」
「またいつもの?」
「いつもの〜」
店内を見渡せば誰もいなかった。まぁ、開店してすぐだからこの状況も有り得るだろう。
いつものカウンター席に腰を下ろす。穏やかなBGMにコーヒーの甘さと対極にあるこの甘美な香り…
「落ち着くううううう」
「はい、お待たせしました。つばさちゃんもしかして疲れてる?何かいつもと違う感じ……」
「うーん、そうだなぁ。…慣れないことをしてしまった…
というか!!!今まで散々シリアス雰囲気醸し出してああいう展開はないでしょ!
シリアス苦手だからってはっちゃけやがって!!!!」
「お、落ち着いてつばさちゃん…!」
ダンダンと机を叩きながら反論の意を述べる。
まあ、天使が慌ててる顔を見れたから許してあげよう。
「だがまぁ、状況は変わらないがな」
「相当疲れてるんだねつばさちゃん…」
梓さんにドン引きされてしまった。
コーヒーを飲み終え、久しぶりの女子トークにある程度花を咲かせてお暇することにした。
「あ、梓さん。気を付けてね」
「え?」
「今日は13日の金曜日……だから」
チリン、とそれが全てのはじまりの合図であるかのようにドアの音がなった。
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作者名:はづき | 作成日時:2017年6月7日 19時