38 ページ39
試行錯誤を重ね、解錠の音がなり重い扉が動いた。
バーボンのあとに続き中に入る。なんで付いてくるんだみたいな顔で見られるが素知らぬ態度を示した。
多くの配線が敷かれたパソコンを触る。無事侵入に成功し、データを抜き取り削除する。
チラリとバーボンの方を見れば床に設置されている機械を弄っていた。
「何をしてるの？」
「答えるわけないでしょう」
「うっ、可愛くない……」
「お」
ガコンと音を立てた床がズレ中から記憶媒体のようなものが出てきた。
それを回収するのが任務だったらしい。中身を確認すると立ち上がった。
その時機械の動く音がした。2人して後ろを振り向けば壁から大きな銃器がでてきた。
「っ！！」
銃弾が発射される一瞬の隙に刀を取り出し構えた。
この部屋には身を隠せられるものもない。つまり籠の中の鳥も同然だ。
「バーボン！私の後ろへ」
「は…何を」
何か言いかけたところでドンと銃声が轟く。それはバーボンの脳天目掛けて発砲された。
それと同時に刀を振る。
「なっ…弾丸を、斬った…？」
信じられないという顔でこちらを見てくる。まあ、そういう反応が妥当であるから特に気にしないが。
「私が盾になるから、あの銃器を破壊して」
その言葉を合図に乱射し始める銃器。
私たちに当たりそうな銃弾を全て叩き斬っていく。
クソっと呟いたバーボンが私の後ろで小銃を構えた。
＿＿＿＿＿＿パン
バーボンから放たれた銃弾が機械にあたる。それと同時に銃弾の嵐が止んだ。
「1発で仕留めるとは…流石」
「……」
褒めたのに無視とはなんだ。
刀身を確認しながら心の中で呟く。少しヒビが入ってる。
(……まじか)
例の銃器を確認してみれば人感知センサーがついてるみたいで中々厄介な代物だ。
この会社何を作っているんだか…まあ、こんな高性能のものは1つしか作れなかったみたいだ。当たり前だろう。
経済的にも
「貴女、どういうつもりなんですか」
「え？…なにが」
「何故僕を守ったんです？なんのメリットもないでしょう？
貴女なら1人でもアレを破壊できたはず」
「…人を守るのが私の仕事。損得主義者ではないからね、自分にとって不利になってしまっても守りたいものがあれば…
私は護る」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はづき | 作成日時：2017年6月7日 19時
