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「うっ…もう呑めない…」
「うっ…重い…」
「松田、紅が潰れるぞ」
「助けろ降谷!」
「頑張れ、お前は出来る子だ」
「腹立つ!」
一通りの言い争いを終え、公園のベンチで一時休憩を取ることにした。
ゆっくりと松田をベンチの上に横たわせる。
「久しぶりだったな…」
「何が?」
「こういう風に過ごすことだ。いつもは仕事に追われてこんな悠長に遊ぶこともないからな」
「そうだね…降谷は松田の事大切なんだね」
「……紅」
ひゅうっと夜風が私達の間をすり抜ける。それに合わせて降谷の顔を見上げれば瞳を揺らしながらこちらを見つめていた。
ドキッと心臓が音を立てる。
「松田を救ってくれてありがとう…」
「え…?」
「松田は、…数年前に亡くした友人の仇をとろうとしている。あの観覧車の事件の時、お前がいなければあいつは死んでいたかもしれなかった」
「それは、…ただの憶測の中の話で」
「違う!そうだったんだ…きっとそうなるはずだったんだ…」
どこか様子の可笑しい降谷に恐怖を感じてしまった。そのせいか、1歩退く。
「俺の、周りの人間は…皆死んでいく」
今度は、ザアっと大きな風が巻き起こり、木の葉が散り行く。
喉の奥がなった気がした。目を見開く。
降谷の…弱さを見てしまった気がした。
(酔ってる…わけでもないか…一体どうしたんだ)
きっと、降谷は怯えている。自分が取り残されて皆逝ってしまうのではないか、と。
「大丈夫だよ、降谷…私は死なない。絶対」
「……紅」
腕を伸ばし私の両肩においた。そのまま下を向く。
「えっと…ふる…」
「吐きそう」
「タンマ」
________________
久々にたくさん更新してみました…何故そんなことできるかって?
それはニートになったからです!!!!
フハハハハハハハハ
まぁ、またすぐほかの仕事始まるんですけどね。
このニート期間使って更新しようかなという魂胆です。
あとゼロの執行人最高でしたね。
3回みました。あとGWに2回みようかなと考えています駄作者ですがこれからもよろしくお願いします。
コメント、評価待ってます!
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作者名:はづき | 作成日時:2017年6月7日 19時