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そのあとも何回も目黒くんと目が合って。
あんなに目黒くんを見つめていたのに、もうできなくなってしまった。
だって、目が合ったら必ず微笑むから。
そんなことされたら心臓が持たない。
仕事中じゃなかったら、きっと膝から崩れていたと思う。
今まではずっと目黒くんを見ていたかったから、仕事が終わるなって思ってたのに。
今日は早く終わらないかな、
ここから、逃げ出したい。
そう願ってばかりだった。
「おつかれさまでーす」
そう声がかかるとみんなそれぞれ控え室へ向かっていく。
スタッフも同様に戻っていくけど、今すぐに戻ったらメンバーと一緒になってしまうから。
「A、どこいくの」
「ちょっと気分悪くなって……外の空気吸ってきますね」
片付けを終えると控え室とは別方向へ足を向けた。
一人になれるところ。
そう思って探したけど、あまり来たことがないスタジオで歩き回るわけにはいかない。
結局、入り口近くの自販機の側のソファーに腰かけた。
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作者名：葵
| 作成日時：2023年10月16日 1時
