貴方side ページ10
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あの後少し寝てから、慎太郎くんに連絡をした。
そしたら遅いって怒られたけど
初めての彼との電話は凄く楽しくて。
「ミヤビが早くBBQしたいって」
『うん、したい』
「肉とか焼いたことあんの？」
『………ない』
「だろうな」
気づけば、そんなことを話してて
『…もう慎太郎くんに会いたい』
電話越しの声を聞くと、直接聞きたくなっちゃって。
やっぱり海にもう少し居たかったかも、なんて
欲張っちゃう私に
慎太郎くんがふは、と向こうで笑う。
「寂しがり屋だな」
『………ごめん、なさい』
「なんで謝んだよ」
俺には謝んなよ、もう。と念押しされる。
…だってなんか、めんどくさいって思われたのかなって感じちゃったんだもん。
『わかった』
「ん、……まぁ、俺も」
『うん？』
急に声が聞こえずらくなって、聞き返すと俺も会いたいって言う慎太郎くん。
あまりの嬉しさに何も喋れなくなった私に
彼は、聞こえてんの？って笑う。
『ちゃんと、…聞こえてます』
「なんだよ」
もう心臓がどうにかなりそう。
それくらい彼にときめいてるんだって
胸の音が私に知らせる。
「今度、2人でどっか行く？」
『え！？行きたい！』
「ははっ、声でけぇ」
『ごめ、……』
だって嬉しいんだもん。
慎太郎くんから言ってくれるなんて思ってなかったし。
声デカいって言われて思わずまた謝りそうになった。
「行きたいとこあるなら教えて」
連れてってやるから、と言われて
次の約束をした後、電話を切った。
……行きたい所かぁ。
慎太郎くんとのトーク画面を眺めながら
どこかあるかな、と考えてみるけど
私、どこも知らないから思いつく場所がない。
もう慎太郎くんと行けるならどこでもいいってのが正直な所ではあるけど、
どこにでも行きたいってメッセージを送ったら
諦めんの早くね？笑 って返信。
……だってしょうがないじゃん。
色んな場所、慎太郎くんと行きたいって思っちゃったんだもん。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
