慎太郎side ページ36
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空っぽになった缶をコンビニ前に設置してあるゴミ箱へ放り投げたジン。
一瞬空いた俺の横にまた座った。
神「お前がAと付き合ったって言った時、やっぱな。って実はちょっと悔しかった。」
「…え？」
神「俺がAを守りたかったって。」
ジンがAに特別な感情を持ってるのはなんとなく気づいてた。
だけど、それは幼なじみとしての気持ちなのか
1人の女性としてなのか、まではわからなかったから
初めてジンから直接、聞くことができてびっくりしてる。
「…そうか」
神「でも、高校でまた再会した時、Aがずっと1人だったのを俺、知ってたのに手を差し伸べられなかった。」
��お前が先にAを助けた��
そう言ったジンはアスファルトを見つめたまま続ける。
神「最初、屋上にAが来た時まじびびった！俺に会いに来たのか、って一瞬浮かれたし。だけど慎太郎だってわかった瞬間、まじかよって。」
自分を嘲笑うかのように鼻で笑ったジンは
天を仰ぐようにして目を瞑る。
神「でももう納得してんだ、俺。お前がAの横にいることは。俺もさ、慎太郎に助けられた身だし、お前の安心感は分かってる。それに、なんも勝てるとこ無いしな」
「…そんなことねぇだろ」
神「はぁ？」
ふざけんなよって軽めのパンチ。
神「あ、でも、頭の良さは俺だな」
「うっせ」
笑いながら俺もジュースを飲みきる。
空っぽになった缶を手持ち無沙汰に触っていると
ジンが真面目なトーンで、��だからAの事、手放さないでくれ��とこちらを向く。
神「俺は1度、手放しちゃったから」
「…Aはそう思ってないだろ」
神「どうだか。まぁ自分の気持ちの問題だからさ」
ジンは中学で自分が家出した時に、親との関係だけじゃなくAとの関係も絶ってしまったと感じてる。
だから��手放した��って。
Aはジンに会って嬉しそうだったし
そんなことねぇと思うけどな。
神「よし、帰ろっかなー」
よっこらせ、とジンが立つ。
つられて俺も、缶をゴミ箱へ入れるために立った。
神「慎太郎、家まで送ってよ」
「はぁ？」
神「いいじゃんいいじゃん」
なんだコイツ。
さっきまでの真面目なお前、どこよ。
いいって言ってないのにもうヘルメット持ってるし。
まぁいいか。
ジンが俺を信頼してるってことがわかったから
今回は許す。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
