慎太郎side ページ35
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「A、いつ学校来れるようになりますか」
母「…ごめんなさい、わからないわ」
困惑した表情を浮かべるAのお母さん。
「あの……Aのこと好きっすか？」
突拍子もない俺の質問に口を一瞬閉ざしたものの
Aのお母さんは好きに決まってるじゃない、と言った。
「じゃあ、なんでAを泣かせるんすか」
母「え？」
「俺も無断で家に泊まらせたことは謝ります。けど、Aの話もちゃんと聞いてあげてくれませんか。」
Aはきっと、泊まった経緯を話してない。
話してないというか話せなかったのかもしれないけど。
「Aは俺と出会った時、屋上から飛び降りようとしてました。寂しいって言ってました。ずっと1人だったって。でも今は楽しいって言ってた。なのになんでそれを奪うようなことしちゃうんすか」
母「そんな……」
「ちゃんとAと話をしてほしいです。お父さんにもそれを言いたくて来ました。」
Aはお母さんの事、好きだろ。
だから困らせたくなくていい子にしてる。
だけど、それが我慢できなくなってこの前は家を出てしまったんだろ？
同じことが起きてしまうのは親にとっても俺にとっても心臓に悪い。
だから、Aはまず親との間にある厚い壁を壊さなきゃな。
「……また来ます。」
近くのコンビニに停めてたバイクに
跨って、ヘルメットを付けた時
コンビニから��慎太郎��と俺を呼ぶ声がした。
「ジン、」
神「よ…」
ジンも気になってAの家を覗いたら
既に俺が居たから待ってたらしい。
ほら、と差し出されたジュースを受け取る。
神「会えたか？」
「…いや」
コンビニ前のパーキングブロックに腰掛けて
ジュースを1口。
ジンは俺の反応を想定してたみたいで、��だよな��と言った。
「でも、Aのお母さんには会った」
神「そっか。そっくりだろ、Aと」
「まじ、雰囲気とか同じ」
だろ、とジンが笑う。
「親父さんには逆らえない感じ、とかもな」
神「そう…だな」
話をしてて、あんな優しそうな人が
Aを家に閉じこめるわけないって直感で思った。
案の定、親父さんの命令っぽいしな。
はぁ、と深くため息をつくと、ジンは少し考えて
神「Aを助けてやってくれよ」
「…は？なんだよ急に」
神「俺の大事な幼なじみ、頼むわ」
そう言ってから、缶ジュースを一気飲みした。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
