慎太郎side ページ34
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急いでバイクを走らせて、Aの家に行く。
でっかい家の門の前、こんな夜に失礼なのは承知だけどすぐに行動しないとダメだって思ったから。
インターホンを押せば、女性の声で��どちら様ですか��と。
「九条A…さんと同じ高校の森本慎太郎です。」
敬語なんて、いつぶりに喋った？
なんだかむず痒くて変な汗がでる。
「お父様、いますか。」
俺はAじゃなく、まず父親に会うべきだと思った。
俺の事をよく思ってないのは確かだし
ちゃんと挨拶しないとって思ってたから。
でも、女性は��家にはいるのですが、打ち合わせ中なので出られません��と答えた。
仕事中ってことか…
「いつ、終わりますか。待ちます。」
その返答に、一瞬言葉を詰まらせた女性。
Aのお母さん、ではなさそう。
��旦那様の仕事はいつ終わるかわからないので今日はお引き取り頂いた方が…��と言われたけど、俺は引き返す気は無かった。
そんな深夜までやらないだろうって思うし、
いち早く、Aを解放させたい。
また屋上でお昼ご飯を食べてあいつらと笑ってるAを見たいから。
「いくらでも待つんで。」
…しばらく門の前に蹲っていた。
一向に出てくる気配はない。
だけど、俺はずっと待っていた。
結構、時間は過ぎたと思う。携帯触ってないなら体感だけど。
少し肌寒くなってきた頃、ガチャり。と扉の開く音。
急いで門の方を振り返れば、女性が顔を覗かせて俺を見る。
「あ…」
座ってた俺は急いで立って、軽くお辞儀をしたら
��まだいたの��と眉を八の字にした。
門の上にある照明によって女性の顔が見えた。
母「Aの母です」
「……どうも」
母「貴方が、Aの…」
Aが纏う雰囲気と同じような感じ。
彼女はお母さん似なんだな、とすぐわかった。
母「夫の仕事はまだ終わらないから帰りなさい」
「いや、話をしたいので」
母「もう夜も遅いから」
声も彼女と似ている。
柔らかくて綺麗な声をしているAと。
Aのお母さんは、怒ってる様子は無く
ただ俺を心配してるようで。
「…Aが学校に来ないのって俺のせいですか」
母「え？」
「体調不良じゃないってわかってます」
背を向けて家の中へ戻ろうとしたAのお母さんを引き止める。
俺が全部知ってる事をわかったみたいで
困ったように笑った。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
