慎太郎side ページ4
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ジンと神社で遊んでたら、中学のツレに会って
暫くそいつらと喋ってた。
1年会ってないだけで、積もる話は山ほどある。
コンビニでアイスを買ってそのままたむろって。
いつのまにか21時過ぎてるし、
アイツはもうすでに家だろ。
連絡ないって事は無事に帰れた、
そう…思ってた。
念の為、ミヤビに無事帰ったかどうか聞いたけど。
��Aが家出したらしい��
数十分後、
俺が送ったメッセージに対しての返信がそれ。
携帯のポップアップで表示されたその言葉は
俺の思考を停止させた。
……どういうことだよ。
急いでミヤビに返信して、何処にいるか聞いたら今はミヤビん家にいると。
…なんで俺に連絡ねぇの。
それほど俺は必要じゃなかったのか、
頼りにされてないのか、
マイナスな考えがチラついたけど
そんなことより身体が勝手に動いたんだよな。
ミヤビの家の前に着いたらさ、勢いよく出てきて
驚いた顔から急に泣き始めるもんだから、
ちょっと戸惑ったし。
俺の肩に頭を乗っけてグズってる彼女を抱きしめたら
細くて今にも壊れそうだった。
消えていきそうだった。
だから、繋ぎ止めたかった。
『大好き』
そう言って目を真っ赤にさせて、俺を見つめんの。
今日はやけに素直らしい。
だから俺も素直になってやる。
「……最初、お前が屋上で死のうとして俺、止めただろ。」
『うん』
「あの時はめんどくせぇから死ぬなって言ったけど、」
本当は、俺の目の前で誰かが居なくなるのが嫌だった。
コイツはただ、自分に生きる意味がないって
もう生きてるのがしんどいって思ってただけだし
それを邪魔したことになるんだろうけど
「俺の母親、俺の前から居なくなったんだよ」
『え……』
驚いた様子、それもそうだよな。
小学生の時、妹を連れて母さんが家から出てった。
俺と兄貴と親父、男どもを残して。
「母さんが妹と手を繋いで玄関から出ていくのを俺、普通に見送ったんだよ」
玄関で立ってた俺に、母さんは
いつも通り行ってきます、なんて言って去ってった。
それからいくら待っても2人は帰ってこなかった。
「だから、人が居なくなるのに、抵抗…あんだよ」
『そう、だったんだ…』
その出来事があってからだ、海に来るのは。
波がぶつかる音が嫌なことを忘れさせてくれんの。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
