貴方side ページ29
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母「A…A…！？」
『お母さん……？』
私を見るなり、安心しきった表情を浮かべるお母さん。
��無事で良かった��と崩れるように床に座った。
母「どこに行ってたの」
『あの、…彼、の家』
父「なぜ連絡を寄越さなかったんだ」
『色々あって…ごめんなさい…』
父「…はぁ、」
…お父さんとまともに喋るのはあの日以来だった。
少し緊張した私はすぐに謝罪の言葉を口にしたけど
お父さんは疲れていて張った声も出せないのだろうか、私にため息をついてから見知らぬ男性に何かを話し、何度も頭を下げていた。
その光景をぼうっと見つめているとおば様が��警察の方です��と耳打ちで教えてくれる。
『え…』
警察……
なんで、そんな…
警察が、…もしかして、私を？
母「Aと連絡が取れないから何かあったんじゃないかと思って、探してたのよ」
『そんな……』
昨日、夕方から夜にかけて
携帯を1度も触ってなかったから
連絡もすっかり忘れてしまってて。
父「お前、GPS切ってるだろ。そのせいで余計探しずらくなった」
そう言われてハッとした。
そういえば、追跡されるのが嫌でGPSを切っていたのを。
それでなんらかの事件に巻き込まれたんじゃないかって警察の人が人数を増やして探してたらしい。
『ごめんなさい…』
父「話は後だ。」
そう言って、お父さんが警察の方に何度も謝罪をし、帰ってもらった。
人口密度の減ったリビングに沈黙が流れる。
『ごめんなさい、そんな大事になるなんて…』
父「彼って誰だ、彼氏か？」
『……うん』
今までとは訳が違う。お父さんに謝ると最後まで聞かずに割って慎太郎くんの事を聞いてきた。
…お父さんは知らない。
私に慎太郎くんという彼氏がいることを。
お母さんも会ったことは無いし、どんな子かも知らない。
父「別れなさい」
お父さんは冷酷だ。
前より少しは私の事を理解してくれたんだと思ってたのに。
慎太郎くんと別れる…？なんで？
『嫌だ。なんで別れなくちゃいけないの』
父「親の言うことを守らない奴とつるむからこうなるんだ」
『違う！慎太郎くんは悪くない！』
悪いのは私。
慎太郎くんはそんな事情知らないし、
お母さんとの約束を破ってしまったのは私なのに
どうして慎太郎くんが悪者になるの。
お父さん、どうして。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
