貴方side ページ28
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暖かい温もりと眩しい太陽の光で目を覚ました。
朝だと気づくのは早かったけど、
自分の家じゃないと理解するには少し時間がかかった。
『っ！』
「……」
スヤスヤ寝息をたてて眠る彼。
至近距離にあった顔に思わず息を飲む。
あぁ、昨日……
そのまま寝てしまったんだ、私。
ゆっくりと身体を起こせば、その物音で起きた慎太郎くんか眩しそうに顔を歪ませる。
「ん……？」
『ぁ、』
「…A？」
寝起きの掠れた声で私の名前を呼んだ慎太郎くんは
おはよ、と言って
「ここ…痛くない？」
と私の腰を触った。
着せてくれた慎太郎くんのTシャツ。
その上からなぞられる手。
…もうあの気持ち悪い男の感触なんてとっくに消えていた。
大丈夫だよ、と言えば満足そうに目を瞑る彼。
『慎太郎くん、私、帰らなきゃ』
この幸せな時間を噛み締めたいけど、
昨日の夜、お母さんにもおば様にも連絡取ってなかった事を思い出した。
さっき携帯からいくつもの通知が見えて、少し焦ってる。
「ん、」
まだ寝ぼけている彼は私の言葉にゆっくりと身体を起こして数秒固まる。
なんだろう、と見つめていると
目が合って、今度は頭を撫でられる。
『慎太郎くん…？』
「…やべぇわ、俺」
『？』
次の瞬間、片腕で引き寄せられて抱きしめられた。
昨日の夜の事が蘇ってきて、顔が熱くなる。
「帰したくねぇ…」
『帰りたくない』
どうしてだろう…
彼がいつもよりカッコよく見えるし、
何十倍も好きが増えてる。
胸がきゅうっと締め付けられるの。
『大好き』
そう言った私を彼は満足そうにさらに強く抱きしめて余計帰したくなくなるからやめろ、と笑った。
新たに鳴る通知音で、我に返る。
あ、そうだ。
早く帰らないと…
急いで制服に着替えて、慎太郎くんのバイクで家の前まで送ってもらった。
朝帰りなんて…はじめてで
明るい時間に家に帰る事に違和感を感じながらも
玄関のドアを開けると
いつもは何も置かれていない、綺麗なスペースに
大人の靴が沢山並べられてて、
え？と驚いた時におば様がリビングの扉から勢いよく現れる。
そして、私を見つけると��帰ってきました！！��とすぐにリビングに戻ってしまって。
恐る恐るリビングに足を踏み入れると
見知らぬ男性数人と、疲弊しきった表情のお母さん、眉間にシワを寄せたお父さんがいた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
