貴方side ページ26
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距離が近くなった樹さんを慎太郎くんはおもいっきり突き放す。
そんな力にも、ふにゃりと笑って身体を立て直す樹さん。
さっきも思ってたけどこんな細い体で何処に力があるんだろう。
1つお腹にグーパンチしただけで男の人が倒れてしまうくらいの力が…
田「お前、俺の弟ってとこは否定しねーのな」
「うるせぇ」
田「かーわーいーいー！」
慎太郎くんをここまで揶揄えるのは彼だけだとつくづく思う。
弄られっぱなしの慎太郎くんは樹さんを睨んでは、距離を縮めてくる度に突き放してた。
樹さんも何度も来るから
慎太郎くんはついに私の隣にぴったりとくっつくように座った。
腰に回された手に一瞬、驚いてしまう。
それが大好きな慎太郎くんの手だとわかっていても、数時間前の感触が蘇ってしまって。
だけど、2人といることに安心している私。
『なんで私があの場所にいるってわかったんですか…』
田「あー、俺のツレがAちゃんとすれ違ったのよ」
そう、だったんだ。
全然気づかなかった。
樹さんの友達が私を知って覚えていてくれて良かった。
田「てか正解だったっしょ？」
『ん？』
「なにが？」
得意げな顔をした樹さんが私と慎太郎くんを交互に見た。
何事か分からない私たちに彼は
田「俺とAちゃん会わせといて」
と満面の笑みを浮かべて言った。
どこか納得のいかない様子の慎太郎くんを見て、
樹さんは続けて言う。
田「だって俺とAちゃん面識無かったら助けられなかったよ！？ツレも顔知らないかったら通り過ぎてそのままだっただろうし！」
な！そうだろ！？とあの廃工場にいた彼とは全くの別人が今、慎太郎くんの肩をおもいっきり揺らしている。
「…うるせーよ！わかってるよ！」
『本当に、ありがとうございます』
田「うん、いいよいいよ」
認めてくれた慎太郎くんに満足した樹さんは私に向かって��じゃあ今度2人で遊ぼ��と言った。
すかさず��ぜってぇ無理だから！��と慎太郎くんが入る。
田「なぁんで！！今回のお礼としてだよ？」
「無理、それだけは無理」
田「お前、ソクバッキー？」
「、はぁ？ちげーわ！」
ガレージ中を走り回って言い合う2人。
その姿をみて、自然と笑いがこぼれた。
そして思った
彼らは本当に��兄弟��なんだなぁと。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
