貴方side ページ22
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少し警戒をしながらも、素直に着いていくと
連れてこられたのはもう使われていない廃工場だった。
足を踏み入れると、何人もの声が聞こえて。
さっきの男が連れてきましたー！と高らかに声を上げたせいで全員がこちらを向く。
……見渡しても、慎太郎くんはいない。
『ねぇ、慎太郎くんどこ』
〔え？どこだろうね〕
奥に座っていた丸坊主の男がゆっくりと立って、近づいてくる。
そして私の横にいる男に向かって、やるじゃんお前ー！って頭を乱暴に撫でていた。
…そうか、私は嵌められたんだ。
丸坊主の男が、これが森本の女かぁと下からなめるように私を見た。
そしてちょっと俺たちと遊んでよ、って腕を強く引っ張られる。
『やっ………離して！』
〔無理、俺たちとイイコトしよーよ〕
『ヤダ……ねぇ、……』
さっきまで腰掛けてた場所に乱暴に座らされて
手を後ろで固定された。
…なにこれ、誘拐？
周りは男だらけ。力で勝てるわけない。
〔足、スベスベじゃん〕
『や、めて……』
…怖い。なに。
膝から太ももをゆっくりと撫でられる。
こんな場所、触られたことなくて気持ち悪い。
お願い、やめてと叫んでも周りの男たちはただ笑って反応を楽しんでる。
制服の上から、腰やお腹を撫でられて
我慢できずに足で男を突き飛ばした。
そしたら急にキレだして私の顎を掴んでは��ふざけんなよお前��と頬を叩いた。
そして足まで固定されて、私はもう逃げることが出来なくなった私。
〔アイツ、自分の女がこんなんなってるって知ったらどうなるんだろうなぁ？〕
我慢するように笑った男は、相変わらず気持ち悪い手つきで私の太ももを撫でた。
彼らは慎太郎くんになにか恨みでもあるのだろうか。
それで私を利用したってわけ…
もう逃げられないし、これからされることはわかりきっている。
私の目から絶望の涙が流れた。
『ごめん……、慎太郎くん』
汚い女になってしまう。
ごめん、と呟いた時、��楽しそー、俺も混ぜて��という声が聞こえた。
それはどこかで聞いたことのある声。
周りの動きがピクっと止まり、その声のする方へと全員が目線を向ければ、
細身の体、シルバーの髪の毛
『樹、さん………？』
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
