貴方side ページ19
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樹さんと初めて出会った日、慎太郎くんは
��樹に教えたらロクな事ねーだろ��
��アイツ、女癖悪いから��
と言ってた。
バイクや喧嘩だけじゃなく、そういうアソビも教えて貰ってたんだなと
それを思い出して、女の子と仲良くする慎太郎くんを思い浮かべてしまってまたもや黒い感情が溢れてくる。
…嫉妬なんてもうしたくないのに。
「俺まじでビデオとか見てないから」
『………わかったって』
「納得してねーだろ」
不貞腐れてる私に彼はAしか興味無い、って言って機嫌を戻そうとして、ぐいっと私の腕を掴んだ。
『なに…！？』
「……俺ん家くる？」
『え？』
「いや、…なんか、まだ疑ってんじゃん？」
勢いよく掴まれたことに驚いた私は、彼の言葉にさら驚いた。
だって、家に誘われるなんて…はじめて。
「親父も兄貴も家にいないから、」
『………っ、』
それって…と言おうとしてやめた。
だってなんか、違うかもしれないし。
私が勝手にそう思ってるだけかもしれない。
慎太郎くんとはまだ、キスしかしたことない。
手を繋いだり、抱きしめあったりすることはあっても、その先は…ない。
私も未知だしよくわからないからなんとも言えないけど、慎太郎くんが初めての彼氏だし、全部が初めて。
それを彼も分かってるから無理に誘われたこともなかった…
「…来る？」
私の腕を掴んでた手が私の手の方へ降りてきた。
….本音を言えば、怖い。だけど、慎太郎くんだから…と思える自分もいる。
どうしよう、と動揺を隠せないままでいると
私たちの側を他校の制服を着た2人組の男子がこちらを見て立ち止まった。
最初は、喧嘩でもしてるように見られたんだと思ってたけど慎太郎くんがその2人組と目を合わせた瞬間、
その男子達が、お前…と呟いたから
また樹さんみたいに知り合い？と思ったけど、彼らの目付きと雰囲気を見て違うと察知した。
〔お前、森本だろ〕
「あ？」
さっきまで優しく繋がれてた右手が寂しくなる
と、同時に慎太郎くんの背中が目の前に来る。
誰だテメェら、と今までに聞いたことないくらいの低い声を放った彼に2人組は覚えられてねーよ俺ら、カワイソーなんて呑気に笑ってて。
そのまま私を視界に入れるなり、
へぇー、女とか居たんだ。と下からなめるように見られた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
