貴方side ページ16
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なんで笑う………！？
一生懸命、恥を捨てて気持ちをさらけ出したというのに。
ムッとした私に気づいて、彼は心のこもってないごめんを繰り返す。
「Aってそんなカワイイ奴だっけ」
『……え！？』
「誰も俺の事興味ねーよ」
さらっと爆弾を落とした慎太郎くんは
要らねー心配してんな、と私の頭を撫でた。
それはもうとびきり優しい顔で。
熱が上がる顔を隠すように下を向けば
掬うように奪われた唇。
キスしたまま顔をクイってあげられて。
急なそれに思考停止した私を確認した慎太郎くんはそのまま自分ほうへと私を引っ張って胸に収める。
まるで俺の彼女だろって言ってるみたいな行動。
男の子特有の厚みがある体をギュッと抱きしめ返すと、彼が耳元で教室行かない方がいい？って聞いてきた。
「俺、Aのこと見てるだけだから無理してねーよ？」
『……っ、ん』
「教室行っちゃダメ？」
『ううん……来て、ほしい』
やっぱり恥ずかしくて思わず慎太郎くんの首元に顔を埋めた。
そしたらふふって上から声が聞こえてきて、さらに強く私を抱きしめるの。
…これだけ行動で安心させてくれるなら、変な嫉妬もしなくて良かったじゃん。
「ま、俺が朝起きれたらのハナシな？」
『学校はちゃんと来て！』
「わかってるよ」
満足した私たちはどちらからともなく手を握って、公園を出た。
なんか…ただ帰ってるだけなのにデートしてる気分
私だけがそう思ってるのかもしれないけど
歩いてるだけで楽しくて。
そのまま私の家の方向に歩いていたら、
曲がり角から出てきた数人の男の子達が急に慎太郎じゃん！と大声で隣にいる彼の名前を呼んだ。
びっくりしたのは私だけじゃなく、名前を呼ばれた本人もらしい。
うわ！と一瞬肩をあげて次の瞬間にはだる、と呟いてたけど。
シルバーに近い髪の毛の色をした1人がどんどん私へ歩み寄ってくる。
それに気づいた慎太郎くんは、私を後ろに隠すようにして��なんだよ、樹��と目の前に来た男の子を睨んだ。
田「慎太郎じゃん、なにしてんの」
「近ぇな」
田「最近、来ねーなと思ったら女出来たのかよ！」
「うるせー」
見た目はとても怖くて、喧嘩始まる？と思ったけど違ったみたい。
眉間にシワを寄せてたその人は、慎太郎くん越しに私を見て、やっほ〜！！って手を振る。
誰かわからないけど、その表情は想像してた何倍ものカワイイ笑顔だった。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
