貴方side ページ15
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ミ「A、あからさまに落ち込んでんね」
『ミヤビちゃん…！』
ミ「自分から言ってたくせに」
後半、授業の内容はまったく覚えてない。
先生の声すら耳に入ってない。
それくらい慎太郎くんのことを考えてた。
怒ってるかもしれないし、あんな言い方してしまった私を幻滅してるかもしれないし
放課後、なに言われるのかなって。
そしたら5時間目終わりの休み時間に
ミヤビちゃんが心配して来てくれて。
案の定、落ち込んでる私に彼女は
なんであんなこと言ったの？って聞いてくる。
『だって、……』
私の本音を伝えると、ミヤビちゃんは
それをちゃんと慎太郎に言わないとダメでしょ？って…
そりゃそーだけど。
ミ「Aがちゃんと言わないと慎太郎わかんないままだし、言ったらアイツは理解するから」
『うん…』
ミ「ん。イイコ」
隣の空席をぼーっと見つめる。
今日の午前中までいた彼の姿が無いだけで
こんなにも寂しくなってしまうのか。
どれだけ彼にゾッコンなんだろうという気持ちと、
私ってこんなに寂しがり屋だったっけ、っていう気持ちが入り混じる。
あぁ、嫌われたくないのに、
��下、集合な��
HRが終わってすぐ、彼からメッセージ。
既読をつけて、急いで向かえば
靴箱に背中を預けて立ってる慎太郎くん。
『慎太郎くん…』
「いこ」
名前を呼んだら、性急に
彼の表情も読み取れないまま、手を掴まれて
そそくさと学校から出た。
引っ張られるように暫く歩いて
見えたのは小さな公園。
ベンチに腰掛けた彼の隣にゆっくり座った。
『…ごめんね』
数秒の沈黙を破ったのは私。
慎太郎くんの顔はまだ見れないけど、とにかく謝りたくて。
『教室に来て欲しくないわけじゃないの』
「わかってる」
『え？』
「俺が無理してると思ったからだろ？」
別に怒ってねーから、と。
その声でやっと慎太郎くんの顔を見た。
そしたらバチっと目が合って、短く息を吐くように笑った彼。
柔らかい表情で私を見つめてくる。
その顔に負けて、もういいやってミヤビちゃんの言う通り私の気持ちを慎太郎くんに全部言ったら
『慎太郎くんの良さがバレて皆、好きになっちゃう……』
そしたらそれは予想外だったみたいで、
口をポカンと開けて目をパチパチさせた後
だは！と我慢してたものを出すように笑った。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
