貴方side ページ14
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そんな2時間目を終えて、3時間目4時間目は
どうなるのかと思ったけど
耐えられずやっぱり爆睡してた。
軽く口を開けたまま、夢の世界にいる彼を見ながらの授業は面白かったし
なにより私の方を向いてそんな顔を見せてくれるんだって嬉しかった。
安心してるのかな、なんて。
ミ「起きろ！コノヤロウ！！」
「…うわ、めっちゃ寝た」
『おはよう』
神「結局屋上いるのと変わんねーじゃん」
お昼休みのチャイムでも起きず、隣のクラスからやってきたミヤビちゃんの声によって起こされた彼は首をポキポキ鳴らしながら背中を伸ばす。
そんな彼の一面を始終見ていたクラスメイトは
段々と慎太郎くんに対する印象を変えてるようで、
それに気づいたのかちょっと周りを見渡して
居心地悪そうに屋上行こ、と彼が席を立った。
「やっぱここだわー」
神「もう恋しくなった？」
「解放された気分よ」
ミ「慎太郎が教室に居たこと自体凄いんだけどね」
晴天の日差しが屋上を照らしていてすごく眩しい。
扉を開けた瞬間、ギュッと目を細めた。
すぐに塔屋に登った慎太郎くんは
大の字になって太陽の光を体全部で受け止めてた。
…やっぱ無理してたんだ。
『慎太郎くん、もう教室来なくていいよ』
「……は！？」
寝そべってた彼が急に体を起こす。
ミヤビちゃんもジンくんもどうしたA、とこちらを向く。
『だってしんどかったでしょ？もう4時間目まで受けたんだからいいんじゃないかなって』
慎太郎くんが無理してるのは嫌っていうのがひとつ。
それと、クラスの女の子達にこれ以上彼の良さがバレて欲しくないっていう黒い理由がひとつ。
こんなこと、彼に正直に言えたもんじゃないけど。
「俺に居て欲しくない？」
『え？』
「嫌なの？」
『違うよ、』
「じゃあなに？」
そうじゃない。
なのに恥ずかしくてちゃんと言えない。
眉間に皺を寄せた彼を見れなくて思わず下を向く。
ミ「まぁまぁまぁ！ご飯食べよ！」
神「そ、そうだな！腹減った！」
ミヤビちゃんとジンくんがいてくれたお陰で空気は戻ったけど、
休み時間も残りわずかな時
「放課後、空いてるよな？」
『…？うん』
「ん、」
私に放課後の確認をした慎太郎くんは、
お昼休みが終わっても教室には来なかった。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
