貴方side ページ12
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一瞬にしてこの場を自分のものにしてしまう彼に誰も何も言うことが出来ない。
指図された子は、恐る恐るその空席だった所に腰掛けてたけど、
本当に大丈夫なのかな…。
『クラスここなの？』
「うん、多分」
『多分って！』
色々聞きたかったけど、先生が入ってきたことで
何も聞けなくて。
先生も教壇に上がって慎太郎くんを見るなり、
森本！？と目を見開いていた。
先「お前どうした」
「えらいっしょ？」
先「偉くない」
余裕そうに先生と二言交わすとふっ、と笑って私の方を見る。
ずっと見てたからバチッと目が合う。
彼は微笑んで、
「俺、これからは教室くるから」
と言って私の反応も気にせず、前を向いて
先生の話を聞いてた。
HRが終わって、チャイムがなった瞬間
彼になんで教室来たの？と聞いたら
なんとなく？と返された。
『慎太郎くん同じクラスって知らなかった』
「俺もさっき知った」
その外見で怖がられてるのもあるし、
私とこんなに喋ってるのもあって、目線が痛い。
…周りからしたら意味不明なんだろうな。
森本くんって九条さんと友達？なんて声も聞こえるし、彼が登校したことがすぐに広まってるようで
ほら、もう廊下から色んな人が見てる。
『ミヤビちゃん！』
ミ「おはよー！って、慎太郎マジじゃん！」
「うるさ」
ミヤビちゃんは慎太郎くんが教室に来ること知ってたみたいな反応。
なんで？って聞いたらミヤビちゃんは
Aがほっとけないからでしょ？と言う。
「だあ！ちげーよ！」
ミ「そう？…ちゃんと授業受けなさいよ？」
否定する彼にミヤビちゃんは笑って受け流していたけど、私はまだわかってないよ？この状況に。
でも、夏休みと変わらずこうやって喋ってるのは嬉しいし、楽しい。
『ちゃんと起きれたんだ』
ミ「ギリだった、寝坊したもんちょっと」
「俺も久々にこの時間起きてる」
屋上で話してる時みたいにいつも通りにしていると
ジンくんもやってきて、
席、無理やり変わってたんだよって2人に伝えたら
お前やること幼稚。って慎太郎くんがバカにされてた。
「いいじゃん別に」
神「Aの横じゃないとダメって？」
ミ「ずっと近くに居たいんでしょ？」
「は！？そーじゃない」
素直じゃないね！と珍しく2人に
いじられ続けてた彼は
1時間目始まってすぐ、机に突っ伏して熟睡してた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» 感想ありがとうございます！なんと、！？そんな読んでいただけてたなんて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(土下座) (2021年8月31日 8時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結お疲れ様です！更新されるたびにドキドキしながら読まさせて頂きました^ ^完結が待ちきれなくて何度も初めから読んだりするほど大好きな作品です！次のお話も楽しみにしています！！ (2021年8月31日 2時) (レス) id: 0e07e9da53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年5月28日 0時
