貴方side ページ10
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はぁ。
学校ってなぜこうもグループを組ませたがるのだろうか。
-はーい、じゃあペアで復習して。
-4人1組で考えをまとめて。
そんなのいらない。
近くの人はとっくにグループを作ってる。
ワイワイと楽しそうに話しながら。
当たり前に1人のままな私
先生は見て見ぬふり
それが疲れたっていってんのに。
＿＿＿＿＿＿寂しいならまた来いよ
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数日ぶりにまた、来てしまった……
彼の思惑通りみたいで腑に落ちないけど
私は彼しか話せる相手がいないし。
この鬱憤をぶつけるくらい、いいよね。
放課後、屋上の扉をゆっくりとあけたら
上からガヤガヤと声がした。
…え？
数人いる感じ？
女の子の声も聞こえるし、
彼ではない誰かが使ってるのだろうか…
それなら私が行っても意味が無い。
少しだけ上を覗いて彼が居ないのならすぐに帰ろうと、恐る恐る見上げれば
……A？
と私であることを確認するように名前を呼ばれた。
そこに焦点を合わせれば、
『ジン、くん……？』
唯一の幼なじみである
神宮寺勇太
彼は、有名企業である神宮寺コーポレーションの息子。
私と似たような境遇で、小さい頃から親同士が仲良く、お父さんからの信頼もあり、ジンくんと遊ぶことだけは許されていた。
だけど、中学入学と同時にジンくんは荒れたらしい。
私は隣の中学だったから詳しいことはわからないけど、お父さんと衝突したらしくそれっきり私も会わなくなってしまっていた。
気になってはいたけど、まさか
同じ高校だったなんて。
久しぶりに会った彼は、最後に会った時と雰囲気が全然違っていた。
髪の毛もかなり伸びた？
しかも茶髪だし、ピアス開いてるし
制服だってちゃんと着てないし。
だけど私を呼ぶその声は全く変わらない。
神「A、お前なんで…」
『ジンくんこそ、同じ高校だったの？』
驚く私と、困惑してるジンくん。
その奥からのそっと起き上がったであろう、あの彼が顔を覗かせて
「お前、また来たの」
とニヤリ、笑った。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
