貴方side ページ8
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『いや、』
「じゃあ見んな」
『見てないし！』
…目つきも口も悪い。
やっぱりチャラい人って怖い。
だけど、今まで浴びた無言の視線よりよっぽどマシ。
「生意気だな」
『貴方よりはマシよ』
「助けてもらった相手になんつー口の聞き方だよ」
『助けてって頼んでない』
だるー！と天を仰いだ彼。
目をつぶって肩で笑うの。
…なに？面白いことなんてなかったじゃない。
不思議に思ってると、授業が始まる5分前のチャイムが鳴った。
『あ、授業…』
「早く行け」
『貴方は？』
「俺は行かない」
俺は寝る、とまた塔屋に登ろうとしてる彼。
その背中にサボりはダメよ！と言うと俺に指図すんなー！と振り向き様、舌を出して変な顔された。
『卒業できないわね』
「こう見えてテストはちゃんと受けてっから」
『ずる』
「はいはい、行った行ったぁ」
手の甲でサッサっと振られる。
彼を睨んでれば、元々お前が俺の邪魔しに来たんだぞ、なんて言われて
『屋上は貴方のものじゃないでしょ！』
「俺のもんだよ」
だから二度と来んじゃねーぞー！
と扉のドアノブに手をかけた私に彼は笑って呼びかけるように言った。
でも、と付け足すように
「寂しいならまた来いよ」
といった。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
