貴方side ページ44
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祭りの雰囲気が初めてで、見るもの全てに興味を奪われた。
りんご飴って意外と大きいし、わたあめはカワイイ。
子供達が小さなお面つけてヨーヨーで遊んでる姿とか見てて幸せになる。
ミ「ねぇ、お腹空かない？」
神「腹減ったー」
屋台が並ぶ道を通り過ぎて、少し休憩。
浴衣が汚れないよう、空いてたベンチに腰を下ろした。
ミ「ジン、買いに行こーよ」
神「いいよ！何食うー？」
「ミヤビ、俺が行くわ」
お前も休んでろよってミヤビちゃんに言う慎太郎くんに彼女は慌ててミヤビが行く！と声を張る。
ミ「慎太郎とAはここに居て？」
そのままジンくんを引っ張ってゴハンがある屋台の方に向かってっちゃった。
去り際、ミヤビちゃんにウィンクされたんだけど
………あれはなに？
頑張ってアタックしろってこと？
…むりだよ。
「足、大丈夫？」
『…うん。ありがとう』
隣に慎太郎くんが座る。
肘を太ももに乗せて前かがみになった彼は
小さな声で今日雰囲気ちげーな、って言った。
『…え？』
「ミヤビにやって貰ったの？」
『ぁ、髪の毛とメイクはね。浴衣はミヤビちゃんのお母さんが着せてくれた』
そう言ったら、彼はふーんと言って
「似合ってる」
って言ってくれた。
まさか、ここで言ってくれるなんて思ってなくて
思わず笑みが零れる。
『んふふ』
「なんだよ」
『ねぇ、慎太郎くん。』
ちょっと頑張って隣にいる彼に数センチ近づいた。
名前を呼んだら、なに？ってこっちを見てくれる。
『金魚すくい、したい』
「え？」
慎太郎くんがポカンと口を開ける。
さっきね、前を通り過ぎた時にやりたいって思ったの。
それに、慎太郎くんと2人だけの思い出が欲しくて。
『あれ、楽しそう』
「あ…うん。行くか、」
戸惑いながらもちゃんと行ってくれるみたい。
ベンチから立ち上がってまた人混みの中へと紛れていく。
『ぁ、…慎太郎くん』
「ん？」
『転けそうだから腕、掴んでていい？』
それにはぐれたら嫌だからと思い切って聞いてみたら
彼はえ？あ、そう、だよな。って腕を出してくれた。
ミヤビちゃん…私、頑張ったよ。
その逞しい腕を掴んで歩くと、慎太郎くんは
私の歩幅に合わせてゆっくり進んでくれる。
そんな所も、好きって思わせてくるから、ずるい。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
