貴方side ページ43
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神「Aだいじょぶか？」
『うん、大丈夫です…』
ミ「慎太郎ナイス」
私とミヤビちゃんを交互に見た慎太郎くんは
何か言いたそうだったけど、結局なにも言ってこなくて
体制を整えた私からすっと離れた。
神「2人が浴衣なら俺らも着てくれば良かったなぁ」
「持ってねーよ」
神「それもそうだな」
浴衣姿、なんとも思ってないのかな…
何も言わないし、目も合わせてくれない。
颯爽と歩き始めた彼らの背中を追うように
下駄を鳴らす。
落ち込んでる私の横にいたミヤビちゃんが、ニヤニヤしながら安心しなって耳打ちしてくる。
『あんまり反応良くなかった…』
ミ「大丈夫、あぁ見えて照れてる」
ミヤビちゃんはそう言ってくれるけど
本当かなぁ…
人混みの中を進み、屋台が並ぶ道に出ると
先を歩いてた男子2人は1つの屋台に足を止めた。
「射的は俺の得意分野だから」
神「おっしゃ、勝負しよーぜ」
屋台のおじさんにお金を払ってさっそく銃を持つ2人。
ミヤビちゃんは、子供かよ〜って呆れてるけど
私はこの射的に興味津々。
銃なんて初めて見た！
神「えぇー！今当たったくね？」
「おっしゃ！」
神「俺、狙ったやつテープで固定してない？」
「んなわけねーだろ」
ジンくん、屋台のおじさんに文句言って
固定してねーよ！って怒られてる。
その隣で笑ってる慎太郎くんがチラッと私を見た。
「やってみる？」
『え！いいの！？』
「…なんか、やりたそうだったから」
あと1回打てるって言われて、思いっきり首を縦に振った。
結構大きめの銃。初めて触るから何処をどうすればいいのかわからなくて
『これ…え？』
「ここ持って、こう」
ちょっと前のめりになって打ってみたけど、的に軽く当たっただけで倒れてくれなかった。
『わ！すごい！』
「倒れてないけどな」
『私の的もテープで固定されてたんじゃ…』
「お前も言うの、それ」
慎太郎くんは私を見て
ふは、と吹き出すように笑った。
さっきまでの、気まずい彼はどこに行ったんだろう。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
