貴方side ページ41
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夏休みってこんなに楽しいんだって、
去年まではそんな事、1ミリも感じたことがなかった。
海に行ってから数日後、
ミヤビちゃんと2人でかき氷屋さんにいった。
映え！と叫ぶ彼女は食べる前に写真タイムが必須みたいで、角度を何度も変えながらパシャパシャ撮ってた。
早くしないと溶けちゃうのにね。
忙しそうで、楽しそうだったけど。
そのまた数日後には、ミヤビちゃんの家におじゃました。
初めて友達の家に行ったから凄く緊張したけど
一緒にゲームしたり雑誌見たり、そこで初めて知ったこともたくさんあって。
とても刺激的だった。
そして必ず夕方には帰ってたからお父さんにバレることも無く過ごせてた。
…本当に幸せで、ちょっと気が緩んでたの。
『今日は遅くなります』
家を出る前、おば様に一言。
今日はお祭りに行く日だから
夜まで外にいることになる。
何故かミヤビちゃんに家に来て！って言われて
予定時間よりも1時間早く家を出なければならない。
-20時までには帰ってきてくださいね
心配そうなおば様のその言葉に、わかってます。と返事をしてミヤビちゃん家に向かった。
『おはよう！』
ミ「おは！さぁさぁ！入って！」
『う、うん…？』
いつも通りテンション高めの彼女に背中を押されて
最近来たばかりだった部屋へと案内される。
ミ「はい、そこ座ってー」
『え？なにするの？』
ミ「んー？」
周りにいっぱい電球がついた鏡の前に座らされ、
なにがなんだか……
ミ「A、今日は祭りだよ？」
『うん、そうだよ？』
ミ「しかも慎太郎いるよ？」
『…うん、』
鏡越しにバチッと目が合った。
今日はミヤビちゃんと2人ではなく、慎太郎くんとジンくんも一緒なの。
そこを突かれて言葉を失った。
…数日前、ミヤビちゃんの家にお邪魔した時
私はとうとう彼女に慎太郎くんへの想いを伝えた。
とても緊張して覚悟を決めて言ったのに、
彼女は当たり前みたいな顔で今更気づいたの？って。
私よりも前にミヤビちゃんは知ってたみたい。
凄いね、なんでそんな事わかったんだろう。
ミ「いつもより可愛くなってアイツに見せようよ」
『え…！』
ミ「ミヤビに任せて」
��恋する乙女はもっと輝けるからね��
再び、鏡越しに目が合う。
ミヤビちゃんは魔法使いみたいだ。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
