貴方side ページ5
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落とされたのかと思って、咄嗟に彼のシャツを握って抱きついていた私。
＿＿＿＿＿＿＿すごく怖かった。
ふざけんな、と怒った彼は深いため息。
それは死ぬことを防いだ安心からなのか、
私のことをめんどくさがった気持ちからなのか。
「お前さぁ…例えばこっから飛び降りたとして、誰が見つけて誰がお前を運ぶ？誰がお前の親に連絡する？誰がお前のことを処理すると思ってんだよ」
『え………』
「それだけじゃない。高校で自 殺なんてマスコミが面白がって毎日ここに来るぞ。関係ない生徒や教師がテレビで晒されて、一生この事を言われる。」
そこまで考えて決断したのかよ、と彼の胸の中で言われ、ハッとした。
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私はただ死ぬことだけを考えてた。
自分が楽になることだけを。
その後は関係ないと。
「お前が居なくなることで、何百人にも迷惑が掛かるの。俺が屋上使えなくなる以外に山ほどな」
『……っ』
だから、彼は死ぬなと言った。
屋上が使えなくなることだけじゃなく、その事も含めて。
自分勝手じゃんと思っていた私の方が、何十倍も自分勝手だ。
『でも、もう………しんどいの』
何百人に迷惑がかかるって分かっても、私自身も辛いの。
この孤独を一生感じたまま生きるのが憂鬱でしかないの。
その迷惑より自分の辛さを優先しちゃダメ？
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
