貴方side ページ37
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ジンくんが持ってきてくれた水鉄砲。
4人でお互いをびちゃびちゃに濡らすまで遊んだ。
『ひゃあ！』
「よそ見すんなよー」
『！』
慎太郎くんから借りてたTシャツも水を多く含んじゃって肌にへばりついてる。
濡らしてきたのは慎太郎くんだから私、悪くないよね？
ミ「海入ろー！」
神「おっしゃー！！」
先陣を切って海にダイブしたジンくん。
浮き輪をもって彼を追いかけたミヤビちゃん。
まだまだ元気だなぁ、なんて思いながら
私もTシャツを脱いで、海に入る。
恥ずかしさなんてとうに忘れて、小走りで海際に行くと近くの海藻が足に絡まって、
『きゃあっ！』
「ちょっ…」
コケそうになった所を咄嗟に支えてくれたのは慎太郎くんだった。
腰に手を回されて、数秒固まる私。
目の前には彼の身体があって、首にある金色のネックレスがキラリと光る。
素肌が密着してることに気づいて、とっさに離れた。
『あ、ごめん…』
「まじ怖いわ、つか泳げんの？」
『泳げない…と思う』
焦る私に対して慎太郎くんは至っていつも通り。
だけど、泳げないと言ったらため息をつかれた。
水泳の授業も受けてこなかったから実際泳げるか
わからないんだよね。
「なのに思いっきりミヤビんとこ行こうとしてただろ」
『うん』
「行けねーよ」
破天荒すぎ、と次は笑われる。
多分、呆れてるんだと思うけど、
「ミヤビ！浮き輪貸せ！」
ミ「やだ〜！ミヤビ、泳げないもん！」
「だるー」
もう結構な距離でプカプカ浮いてるミヤビちゃんに慎太郎くんが大声で叫ぶ。
わざわざ私のために言ってくれたんだ…
『慎太郎くん、大丈夫。私多分泳げると思う』
「は？」
『行ける気がする』
浮き輪を店から借りる？と聞いてくれた彼に、いいよと断って海に足をつけた。
泳いだことないけど、見よう見まねで行けそうな気がするんだよね。
恐怖心とかそんなもの全然感じないし、
ジンくんがスースー泳いでたの見たし。
だけど運動音痴な私にはやっぱり無理だったみたい。
「やっぱ溺れてんじゃん」
『しょっぱい…』
口を大きく開けて、海水を思いっきり飲んだ。
慎太郎くんが助けてくれて、なんとかなったけど
「…心配で目、離せねーんだけど。」
ポツリと呟いた彼は、私をおんぶするかのように乗せてミヤビちゃんの所まで連れてってくれた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
