貴方side ページ35
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ジンくんのバイクで待ち合わせ場所である駅に向かえば、A〜！と大きく手を振っているミヤビちゃんが見えた。
もちろん慎太郎くんもいた。
彼もジンくんと同様、バイクにもたれるようにして私たちを待っていたみたい。
「お前、ジンにしがみつきすぎじゃね？笑」
と、茶化してきたのか、気に食わないのか
なんだかわからないけど
制服を着ている時とは違う、その雰囲気に
一瞬目を奪われた。
それは彼だけじゃなく、ミヤビちゃんに対してもだけど。
ミ「早く行っちゃおー！」
ミヤビちゃんは慣れた素振りで
慎太郎くんのバイクに跨る。
…何度も乗せてもらってるんだろうなってわかった。
それに少しいいなぁ、と思っちゃった。
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バイクから見える景色は色んなことが初めてで、楽しくて、段々変わっていく風景に気を取られていたらあっという間についた海。
初めての場所に私はとてもウキウキ
それは皆にも伝わってたみたい。
『うわぁ！綺麗！』
ミ「はは！Aめっちゃ楽しそう」
神「目めっちゃキラキラしてるじゃん」
だって海で遊べるなんて思ってもみなかったから。
記憶にあるのは小さい頃、車から見えた海だけ。
お父さんとお母さんと3人で移動車に乗ってた時に見えた海だけだから。
あの一瞬でも綺麗だと記憶してるくらい私がずっと行きたかった場所。
だからこんなにも嬉しいの。
ミ「よし！A、着替えてこよー！」
『え？』
ミ「ん？」
ジンくんと慎太郎くんはバイクを置いてくるといって2人で駐車場の方へ。
私達はどうするんだろう、と思ってたらミヤビちゃんが急に着替えるとか言うから、どういうことかわからなくて。
『着替えるって何に？』
頭の上にハテナを浮かべた私に
ミヤビちゃんは水着だよ！と叫ぶ。
ミ「え、まさか。水着持ってきてないの？」
『持ってきてない』
だって私、水着なんて学校のスクール水着しか持ってないの。
皆が着るような可愛いやつは買っても使う時が無かったから。
事情を説明したら早く言いなさいよ！と怒られた。
ミ「まじでミヤビ、天才かも」
『ほんとに着ていいの？』
ミ「私服のままじゃ海に入れないでしょ」
なぜか予備で水着を多く持ってきていたらしいミヤビちゃんは自画自賛しながら私に押すように渡す。
白と黒のモノトーンなビキニは
私に似合うかとても不安。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
