貴方side ページ32
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「ん？」
『あ…おはよう！』
「おは…てか昼だけど」
次の日、お昼休みのチャイムが鳴ってすぐに屋上に行った。
勢いよく教室を出たもんだから、いつも空気みたいに扱う人達もびっくりしてた。
だって慎太郎くんがまた明日な。って送ってくるから、
本当に居るか早く確かめたくて。
そしたら本当にいた。
眠たそうないつもの慎太郎くん。
「なんでそんな息切らしてんの？」
『っはぁ、え？』
肩で息する私を見て、ふはっと笑う彼。
それに釣られて私も笑った。
『階段駆け上がったからかな』
「アイツ、まだ来てねーけど？」
『…そ、そうなんだ！じゃ私一番乗りだ』
「俺が一番だけどな」
…なんでよ、もう。
適当に誤魔化した嘘を論破されて悔しい。
それに、してやったりの表情で口角上げる彼に
ときめいてる自分にも納得がいかない。
神「おっすー！あれ、慎太郎いんじゃん」
「よぉ」
『ジンくんおはよう』
神「おはよ！」
パックジュースを加えたまま登場したジンくんは慎太郎くんの顔を見て、うわぁと顔を顰めた。
神「お前めっちゃ顔やられてんじゃん」
「一昨日、誰かさんが来なかったからかもな〜」
神「やだよ、だりーもん」
「…イクジナシ野郎」
神「おい！誰がだよ！ふざけんな！！」
やっぱり慎太郎くんとジンくんは仲が良い。
お互い心を許してるというか、そうやって言い合いしてても結局は楽しそうな顔してるんだもん。
……いいよね。
『ジンくんも喧嘩するの？』
神「へ？」
「こいつは喧嘩に怯えてんの」
『へぇ』
神「いや、ちげぇし！めんどくせーだけだわ！」
ジンくんが俺もやるときはやんのよ、と私にドヤ顔をする。
そっか、ジンくんも喧嘩するんだ。
今回は慎太郎くんが誘ったけどめんどくさくて行かなかっただけらしい。
その理由を聞いた慎太郎くんは、坊ちゃんは顔にキズ作りたくないんだと。とおちゃらけて言う。
神「まぁ慎太郎みたいにさ、殴られたいと思ってないのよ」
「殴られんの好きみたいな言い方すんなよ」
神「え？ちげーの？」
『あ、でも前に慎太郎くん』
そういえば、私に殴ってみろって言ったことあったね。なんてあの日の事を思い出してみれば
ジンくんがえ？なにそれ？と食い気味になる。
多分、面白がってるほうの興味で。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
