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貴方side ページ30

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「こういうの、見慣れてねぇだろ?」







俺のキズはいいから、と彼の顔に持っていってた手を降ろされる。

私の手がちょっと震えてるのを気づいてたらしい。

彼の言う通り、こんなにケガしてる人、ドラマとかでしか見た事なくて、正直どうしていいかわからなかった。






「それより、お前。」
『え?』
「なんかあった?」







驚いた私に、慎太郎くんは顔を逸らして
ミヤビから連絡あったからさ…とこめかみ部分を搔く。




あぁ、そっか。

昨日ミヤビちゃん、私が会いたいって連絡してたんだった。

それで慎太郎くん…来てくれたの?







『それでわざわざ学校来てくれたの?』
「じゃなきゃ会えねーじゃん」
『うん、そうだけど…』







こんなキズだらけになってるのに
来てくれたことが嬉しくて。

だけど、私なんかのために学校まで来てくれたのが
どうしてだろうとも思っちゃって。







「親になんか言われた?」
『ううん…』
「んじゃセンコーか?」







でも前にミヤビちゃんが慎太郎は優しい、ほっとけない性格って言ってたのを思い出して納得。

こんな私にまで優しい声で心配してくれるんだもの。








違うよ、と答える私に慎太郎くんは

じゃあなに、って。







『慎太郎くんの顔が見たかった、だけ。』
「…は」
『だ、だって!3日も学校来ないんだもん!』






体調悪いのかな?とか心配になっちゃって、と言うと彼は豆鉄砲を食らったような表情を見せる。








『そしたらミヤビちゃんが連絡してあげるって…』
「はぁぁぁ、そういうことかよ。」
『ん、ごめん。』
「いや、別に」






お前が謝ることじゃねぇし。と言って、
私の頭に手を乗せた。







「じゃあ、なんもないんだな?」
『え?…うん。そう、だね』
「ならいいよ」






無造作に髪の毛をグシャグシャとされる。

彼の大きな手が私に触れてるだけでドキッとした。





それに、







「何もなくて安心した」







と、ふわり優しく笑うから

私は顔に熱が集中してるのを隠すように
下を向くしかなかった。









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設定タグ:森本慎太郎 , SixTONES , 神宮寺勇太   
作品ジャンル:恋愛
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー!ありがとうございます!滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください!お願いします!!(土下座) (2021年5月24日 23時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶−アゲハ− | 作成日時:2021年4月1日 0時

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