貴方side ページ29
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今日は週に1度の遊べる日。
ミヤビちゃんに連絡したら、
屋上来て！って返信が。
待ち合わせ、いつもは下駄箱なのにと思いつつ
もしかして、と急いで階段を駆け上がった。
『ミヤビちゃん…？』
扉を開けて、いつもの塔屋を見る
彼女の姿は無くて、誰も居ないみたいだった。
『あれ……待ち合わせここだよね…』
周りを見渡しても人がいる気配もないし、
まだミヤビちゃんか来てないだけかも。と
携帯を取り出せば、
「俺の屋上、いつから待ち合わせ場所にされてんの」
久しぶりに聞いた声。
顔を見なくてもすぐわかった。
『慎太郎くん…！？』
「どした？」
どした？じゃないよ。
見上げて見た数日ぶりの彼の顔には殴られた痕。
口元は切れてるし、とても痣が痛そうで
なのに本人はいつも通り喋ってるし、
『ねぇ、そのキズ……』
「ん？あぁ、大したことない」
『……ぇ』
急いでハシゴを登り、彼の真正面に座った。
近くで見るとより痛そう……
『喧嘩、したの…？』
「まぁな。今回は俺でもちょっと手こずった」
『手が……』
以前、俺は強いって言ってたからか、
恥ずかしそうにちょっと笑って誤魔化す慎太郎くん。
顔に触れたら痛そうに避けるし、
右手の拳は相手を殴ったせいか、内出血してる。
「触んなって」
『あっ、ごめん』
「…汚いから」
少し怒った彼は、すぐに小さい声で汚いから、と優しく言い直す。
『病院は…？』
「こんなキズで行かねぇよ」
『いや、こんなって！』
今まで、こんな姿の人見たことないし
これで大したことないって言われても
私にとったら大惨事なわけで。
『本当に病院行かないの？』
「行かねぇって」
『え、じゃあ、…えーっと、応急処置だけでも！』
「いいって、」
勝手に焦ってる私は、手持ちに絆創膏あったっけ…とカバンを漁る。
『あ、あった！今から貼るね』
「おい」
『じっとして』
「A、」
『っ………』
幸いにも数枚あったそれを取り出して
彼の顔に貼ろうとすれば、パシッと握られて。
いつぶりかの至近距離に彼の顔があるのと
久しぶりに名前を呼ばれたことに
時が止まったような衝撃を受けた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
