貴方side ページ28
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彼は3日経っても屋上に姿を現してくれなかった。
だんだん不安になっていた私にミヤビちゃんは
大丈夫だって、と背中をさすってくれる。
ミ「そんなに心配なら連絡すれば？」
『連絡先…知らない…』
ミ「え！交換してないの！？」
私が連絡先を持ってるのは、ミヤビちゃんとジンくんだけ。
慎太郎くんはなんかタイミングが無くて、
聞くことも無かったし聞かれることもなかったから
ミ「もう〜2人ともさぁ〜」
呆れたようにミヤビちゃんはため息をついて
自身のスマホを取り出す。
慣れた手つきで操作して、すぐに画面を消した。
ミ「慎太郎にAが会いたいって、って連絡したから」
『え！！ちょっとまって！』
ミ「んふふ、明日絶対来るよアイツ」
ミヤビちゃん…！？
会いたい、なんて私言ってないじゃん！
ちょっと心配だって思っただけなのに、
そんな嘘言わないでよ……
『怒られる…』
ミ「誰によ」
『し、慎太郎くんに！』
なんでよ、とすっとぼけるミヤビちゃん。
『だって私が嘘ついたことになるもん』
ミ「嘘じゃないでしょ！ホントのことじゃん」
Aは慎太郎に会いたいんでしょ？
と肩に手を置かれる。
『会いたい、というか』
…顔が見たいの。
彼の事見てると落ち着くし、側にいてくれるだけで安心するの。
それは多分、あの日
助けてもらったからだと思うけど。
そう思ってることを言えば、ミヤビちゃんは
優しく微笑んだ。
ミ「A、カワイイー！」
『え！？』
ミ「もう！抱き潰したい！」
『く、苦しいです…』
かと思えばいつものテンション高い彼女。
抱きしめられたまま、夏休みめちゃくちゃ遊ぼーね！って言われる。
あぁ、そっか。
もうすぐ夏がくるのか。
『う、うん。いけるかな…』
ミ「お父さんとかほぼ家居ないんでしょ？バレないってー！」
『ま、まぁ』
ミ「ジンと慎太郎と4人で思い出いっぱい作ろう！」
んで、キューピッドになってあげる！とよく分からない事を言うミヤビちゃん。
キューピッド、とは？
わからないままだったけど、とりあえず
彼女のテンションに合わせて、うんうん！と首を縦に振り続けた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
