貴方side ページ27
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『あれ、慎太郎くんは…？』
ミ「んー？」
いつも通り、ご飯を食べるため屋上に行けば
そこにはミヤビちゃんだけだった。
寝そべって太陽の光を眩しそうにする彼はいない。
学校休み？って聞いたら、どっかほっつき歩いてんだと思う、きっと。ってミヤビちゃんは言う。
『なんか、…不思議な感じ』
ミ「そ？…慎太郎居なくて寂しいの？」
『え！？ち、違うよ！』
いちご牛乳のパックを可愛く飲んでるミヤビちゃんが、ストローに口をつけたまま笑った。
ミ「あいつが学校来ないのは、喧嘩してるか海行ってるか」
『え、…あ、そうなんだ』
ミ「中学ん時は屋上にいる方が少なかったよ」
『へぇ〜』
そうか、ミヤビちゃんは中学生の慎太郎くんやジンくんも知ってるんだよね…
『慎太郎くんってどんな人なの？』
ミ「ぇえ？」
唐突に質問をぶつけてみる。
彼女はこういう類の真面目な質問に対して
いつもふざけて濁す。
多分恥ずかしいからだと思うけど。
『まだあんまり掴めないというか、仲良くなれないというか……』
だからミヤビちゃんからみて、慎太郎くんってどういう人なんだろうって。
最初は言わないよぉ、と言ってたミヤビちゃんも
じっと見つめる私に痺れを切らしたのか、
ミ「慎太郎は…優しいよ。とにかくほっとけない性格。」
と言った。
ミ「中学の時から喧嘩するしすぐキレるし暴言吐くけど、人一倍、命大切にすんのよ」
『っ…』
命を大切にする、そのワードを聞いて
ドキッとした。
命を捨てようとした私を救ったのは彼だったから。
あの日を思い返せば、それを大切にしてる事が感じられる言動だったし、疑うこともなく納得できた。
ミ「あぁ見えて、Aの事1番気にしてるから。」
『え！？』
ミ「あははははは！」
『そんなことないよ』
急いで否定する私にミヤビちゃんは
口を開けて笑う。
そして、慎太郎の事どう思ってんの？って聞いてくる。
『まだ、わかんない……』
ミ「この前いい感じだったじゃん」
『あれは！なにも…喧嘩強いかどうか試してたの！』
ミ「は？なにそれ！」
その後、あの時何があったのか根掘り葉掘り聞かれて、
ミ「さっそくイチャついてんじゃーん！」
とミヤビちゃんが言うから
顔に熱が集中しちゃった。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
