貴方side ページ24
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あれから週に1回、委員会があると嘘をついて
私はミヤビちゃんと遊んだ。
メイク教えてもらったり、スマホのオススメアプリ教えてもらったり。
それに毎日お昼は屋上に行って、
慎太郎くんとミヤビちゃん、たまにジンくんと一緒にご飯を食べる。
慎太郎くんは毎回屋上に来られるのを嫌がってたけど、もう慣れたようで今は何も言わなくなった。
『あれ、ミヤビちゃんは…？』
「ん？来てねーけど」
『そ、っか…』
いつもの様に屋上に行くと、必ず私より先に居た彼女の姿がなかった。
『なにかあったのかな』
「まぁ、そのうち来るんじゃね？」
今日はジンくんも居ないみたい。
私と慎太郎くん…2人でいるのは
最初に会った時以来な気がする。
私たちに流れる沈黙にちょっと緊張。
先に破ったのは彼だった。
「……お前、まだ死ぬこと考えてんの？」
『え…？』
当たり前に寝ている慎太郎くんは
顔だけをこちらに向ける。
『…ううん。今、すっごく楽しい』
ミヤビちゃんやジンくんと会ってなかったら
多分、同じ考えのままだったと思うし
『早く会いたかったな、って思う』
皆に会えてから、勉強で学ばない楽しいことを学べて。
こんなに笑えること、想像してなかったもん。
「あっそ。」
彼は表情を変えずに、また目を瞑った。
…反応薄いのはいつものことだけど、
何故それを聞いてきたんだろう。
『ねぇ、慎太郎くんって喧嘩強いの？』
「…はい？」
会話を途切れさせたくなくて、気になってたことを聞いてみる。
それに、彼と仲良くなりたいし。
前にミヤビちゃんが言ってた。
慎太郎って中学で1番強かったんだよって。
『今も喧嘩する？』
「なんだよ、急に。」
だけど、高校入ってから喧嘩する所見たことないって言ってたからなんでだろうって思って。
嫌がったり、ムリだわ！って叫ぶことはあっても本気で怒ることは今まで見たこと無いし。
「…たまにするけど」
じーっと見てたらそっぽ向いて
する、と答えた慎太郎くん。
『…強い？』
「強いね」
その瞬間、ドキッとした。
強いってそんな即答で言えるもんなの？
自信があるから言ったんだと思うけど
躊躇なく強い、と言い張るなんて。
黙った私に彼は、信じてねーな、と笑った。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
