貴方side ページ18
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今日はジンくんがいないみたい。
1人でいた慎太郎くんは私たちを邪魔そうに見てきたけど、
ミヤビちゃんは彼に話しかけることもないし
ちょっかいも出さないから気にしてないみたい。
私とはちらっと一瞬目が合っただけで、他はなにもなかった。
そんな彼を横目にお弁当を食べながら、ただ
ミヤビちゃんのお話を聞くだけ。
ミ「それがさ！ミヤビ、この前UFOキャッチャーしたの！そしたら1発で取れたの！すごくない？」
『UFOキャッチャー、って簡単なの？』
ミ「めちゃくちゃムズいよ！わざとギリギリ取れない所に置いてたりするやつもあるし」
ミヤビちゃんは、世間知らずな私に
JKのうちにやっといた方がいい事を教えてくれる。
それの1つが、ゲームセンター
プリクラっていう写真撮れるやつとか、
車のゲームとかコインゲームとか、
いっぱい遊ぶものがあると教えてくれて。
その中でもUFOキャッチャーについて
この前ミラクル起きた事があるの！とテンション高く教えてくれている。
ミ「ぬいぐるみとか、お菓子とか、豪華なやつはゲーム機とかヘッドホンとか取れるよ」
『そうなんだ、すごいゲームだね』
ミ「ミヤビ、テクニックあるから次も行ける気がするわ」
今度、行ってみない？とミヤビちゃんが顔を覗かせる。
放課後、ゲームセンターで遊ぶってことだよね。
それってすごく楽しそう。
だけど……
「お前ら教室でしろよ、そんな話」
行けない、という言葉が喉につっかえていた私。
その間に入ってきたのは慎太郎くんだった。
ミ「なによ、邪魔って言いたいの？」
「普通に邪魔」
ミ「ひど！ミヤビ達のたまり場じゃん！」
オーバーリアクションなミヤビちゃんと
冷静沈着な慎太郎くんが言い合いしてるのがなんだか面白くて。
「俺の場所なんだけどー」
ミ「慎太郎だけじゃないしぃー！ミヤビとAの場所でもあるんですぅー！！」
「うるさあ！」
仲が良いからこその雰囲気なんだと感じて、羨ましいとも思った。
私もそんな風に言い合える存在になれる？
『…ゲームセンター、行きたいな』
家の事はもうどうでもいい。
私もジンくんみたいに好きなことしたい。
だって、高校生だもん。
ポツリと呟いただけだけど、ジャれてる2人にはしっかり届いてた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
