貴方side ページ17
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あの朝の事は、嘘だと思ってた。
ただの気まぐれだと。
だけど、ミヤビちゃんは本当にまた来た。
驚く私に、売店付いてきてって言ったじゃん。と当たり前かのように言う。
『ミヤビちゃん、わかってる…？』
ミ「え？何が？」
『私と一緒に居たらさ……』
先生が見つけて、私と関わるなって怒るんだよ？
おば様が作ってくれるお弁当を落とさないよう
グイッと引っ張られるように歩かされてた私はミヤビちゃんの背中にその言葉を投げる。
すると、早歩きで1歩先にいた彼女が急停止。
それによって私も上履きに音を立てて止まった。
ミ「それ、ずっと思ってたんだけど。」
意味わかんない。と振り返っては
私の目をしっかりと捉えた。
ミ「なんでAと関わったら怒られるの？…それって友達作るなって言ってるもんじゃん。友達のいない学校生活とか、楽しいわけないじゃん。」
『うん……』
ミ「喧嘩上等。ミヤビ、先生とか全然怖くないから大丈夫だし。こんなんで怒られる筋合いないから」
私よりも身長のあるミヤビちゃんは
真顔で私を見下ろしていた。
と思えばすぐに満面の笑みになって
ミ「ね！！だからAはミヤビの友達〜〜！」
『…っえ、え！』
ミ「はい！行くよー！」
そのまま引っ張られて、行ったこともない売店へ
素早くお会計を済ませた彼女はまた私の腕を組んでルンルンに階段を上る。
向かった先は、あの屋上。
バン！と勢いよく扉をあけたミヤビちゃんは
一目散に塔屋を見上げた。
ミ「おっはー！」
「…うっさ」
寝ていた彼がウザそうにこちらを見下ろす。
…いつも寝てるけど大丈夫なの？
そう思いながら、慣れたように壁についてるハシゴを登っていくミヤビちゃんをぼうっと眺める。
ミ「ちょっと！なにしてんの」
『え？』
ミ「早く！Aもおいでよ」
ニカッと笑うミヤビちゃんが手を差し伸べる。
躊躇しながら出した自分の手を彼女がグイッと迎えてくれる。
その手はとても暖かかった。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
