貴方side ページ15
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放課後、たった数十分だったはず。
少しいつもより遅くなった帰宅時間。
すかさず、家政婦のおば様が理由を私に聞いてきた。
-どうして遅くなったのですか？
-寄り道でもされたのですか？
それだけじゃないけど、しつこく
私が答えようにも答えられないほどに。
『…ホームルームが長引いたの』
テキトーに嘘をつけば、遅くなるなら家に連絡してください。と迷惑そうに言う。
たかが数十分で連絡入れるなんてめんどくさい。
『ごめんなさい』
反省してないこと丸わかりの返事をすれば
おば様のわざとらしいため息こぼす。
まぁ、彼女も私とお父さんに挟まれて大変なのはわかるけど。
もう少し感情を抑えて欲しいものだわ。
夕食を食べて、また自分の部屋に戻ろうとした時に
玄関の方からおかえりなさいませ。とおば様の声がした。
『…お母さん』
玄関先を覗けば、そこには
数日ぶりに見たお母さん。
かなり疲れているようで靴を脱ぐのにもフラフラ。
私を見るなり眉を下げたお母さんは
ご飯食べたの？と優しく聞いてきた。
『今さっき、食べたよ』
母「そう。なら早く寝なさいね。」
『…大丈夫？』
余りにも疲れてそうで、脱力したような口調だから
思わずお母さんの顔を伺った。
久しぶりに触れたら一瞬で感じた違和感。
また痩せたのかな…
私の心配を他所に、大丈夫と笑ったけど
目の下のクマは隠しきれていない。
『そんなにしんどいなら…』
母「A」
やめなよ、って言いたかった。
だけど、お母さんは私の言葉を遮った。
母「お父さんが帰ってくるから、寝なさい。」
まるで私を守るように。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
