慎太郎side ページ14
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＿＿＿＿＿＿＿怖い
＿＿＿＿＿＿＿寂しい
あの時、俺の胸で苦しそうに漏らしたその言葉は心の奥底にあったみてぇに結構重かった。
端麗な顔と生まれてから1回も染めた事がなさそうな綺麗な黒髪から育ち良さそうだなとは思ってたけど。
「まさか、お前の幼なじみかよ」
ミヤビが言ってた九条って名前と
ジンの幼なじみって聞いて、確信した。
俺でも知ってるその苗字。
『大人は皆、お父さんの言うこと聞くの』
その言葉も今、理解した。
ジンだって同じ境遇で苦しめられてたし。
思い返せば、アイツは中学で最初に出会った時のジンと同じ雰囲気だった。
目に生死が宿ってないというか、
真っ黒で何も見えない、そんな感じ。
神「俺はさ、男だし…お前らに出会って歯向かう勇気を持てたから今こうなってるけど。Aは違う」
ミ「社長の子供っていうのは案外大変ね」
「ふーん」
アイツが帰ったあと、ジンが深刻そうに零した。
俺はそんな環境に生まれてないから全くわかんないけど、孤独な気持ちはわかるから。
だから、なんだかほっとけねぇ。
ミヤビもそれはわかってる。
ミ「てか、慎太郎のほっとけない性格でてんねー」
「なんだよそれ」
えぇ？とミヤビがとぼけるフリしてニヤニヤ笑う。
…腹立つな、なんか。
「うっせー」
ミ「なんも言ってないわ」
悪態ついたら、軽く腹を殴られた。
…いって。
俺らのやり取りを他人事のように見ていたジンが、真剣な顔をしてAは、と口を開く。
神「唯一の幼なじみだから守ってやりてぇんだよな。」
親父さん怖いけど、と鼻で笑う。
……いや、怖いとかお前今更だろ。
ジンの親父さんもめちゃくちゃ怖かったろ。
実際、会ってないから知らねーけど。
「今更、怖いって言ってんなよ。」
神「まぁ、そうだな。」
人助けとかそういう事したいとかじゃないし
学校とかまじでめんどくさいし
校則とかルールもあんま守らないタイプだけど
「ミヤビ」
ミ「ん？」
「アイツに＿＿＿＿」
俺の目の前で消えようとする奴は止める。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
