貴方side ページ13
.
.
「な？A。」
薄目でこちらを見た彼は、ニヤリと笑って言う。
『う、うん。』
ミ「何その意味深な感じー！！」
少し、心臓が早くなったのは気のせい…
ミヤビちゃんが慎太郎くんにチャチャを入れてる間にこの胸の鼓動は収まったみたいだけど、
ジンくんは何処か不服そう。
ちょっと、びっくりした。
だって名前呼ばれるなんて思ってなかったんだもん。
ミ「んでんで！？ジンとAはー？」
神「え？」
ミ「どういう関係よ！」
ミヤビちゃんがジンくんにつっこむ。
気になること山ほどあんのよ、と少し頬を膨らませている彼女に、ジンくんは幼なじみだよ。と声を微小にして言った。
ミ「ジンにこんなカワイイ幼なじみ居たんかい。」
早く紹介してよー、とミヤビちゃんが口を尖らせる。
神「…うるせぇよ。中学から会ってなかったし、俺こんなんなっちったし…」
「なんでお前だけそんな風になったの」
神「そんな風ってなんだよ！こう見えて俺とAは同じ環境で育ってっから！」
『小さい時はよく一緒に遊んでたけど』
ミ「あぁ、そっか。ジンも坊ちゃんだもんねー」
ダルそうにジンくんが息を吐いた。
だけど、その表情は何処か嬉しそうだった。
『ジンくん、お友達いて楽しそうだね』
神「え……？」
彼の表情が固まる。
何処か寂しそうな、申し訳なさそうな、そんな顔。
別に意味があって言ったわけじゃないけど、
無意識に良いなぁって思っちゃったの。
『私、まだお父さんの言いなりなんだよね。』
神「…A」
『早く辞めなきゃとは思ってるんだけど』
幼なじみと友達って一緒なのかな？
その区別もつかないくらい、私にはわからないの。
わからないほど、知らないから。
だから良いなぁって思ってしまう。
『へへ…あ、ごめんね。急に邪魔しちゃって、ミヤビちゃんもジンくんも…慎太郎くんもお話してくれてありがとう。』
シーンとした空気に耐えられず、私は笑って誤魔化した。
もう貴方達とは関わらないって意味も込めて、さようならと手を振る。
…じゃないとせっかく優しくしてくれた彼等が怒られちゃうからね。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 804人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
