貴方side ページ12
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初めて登った塔屋の上。
屋上から見えた景色は更に広がって、空にもグンと近づいた感覚になった。
座ってすぐ、横にいた女の子が私のことをグイッと引っ張って名前は！？とキラキラな瞳で聞いてくる。
『あ、Aです。』
ミ「へぇ、可愛い名前ね。私はミヤビ！」
3組なの！よろしく！と満面の笑みで言われた。
圧に負けそうになりながらお辞儀したけど
…貴方の名前のほうが断然可愛いと思う。
ていうか、このミヤビちゃん？も私のこと知らないのかな。
逆隣にいるジンくんをチラッと見ると、ごめんな煩くてと両手を合わせてた。
全然、謝ることなんてないけど、
『私がここの高校って知ってたの？』
久々にあったジンくんに、気になっていたことを聞くと彼は渋い顔をして頷いた。
神「九条の娘がいるって噂聞いてさ、見に行ったら。話しかけたかったけど…クラス違うし、俺は中学から変わったし、どうなんだろって思って言えずにいた。」
『そう、だったんだ』
神「ごめんな」
噂か、やっぱり他のクラスにも流れてるのね。
顔も知らない人に避けられる理由もそれのせいだったと今更ながらに納得。
『ううん、全然いいよ。』
ミ「え？Aって、もしかして九条A？」
ミヤビちゃんが気づいたとばかりに私のフルネームを口にした。
あぁ、その噂は知ってたけど私自身を見たことが無かったのかな。
『うん、そう。』
ミ「……へぇ！この子か！めちゃカワイーじゃん！清楚系美人ってやつ？」
…あれ？
私と喋ったら先生に怒られるってそこまでは知らないのかな…
まず、屋上に来ている時点で怒られることに抵抗がないのかなとも思うけど。
神「所で、Aはなんで慎太郎と知り合いなの？」
『え？』
ジンくんが興味津々に聞いてくる。
慎太郎…とは？
ポカンとしてる私にジンくんが顎で彼を指した。
『あぁ、この人』
このヤンキーが慎太郎、くん。
私をこの世界に引き止めたひと。
ジンくんに理由を聞かれたけど、
…どうやって説明すればいいのかな。
自分からはとても言いづらいし、かといって
彼から変なこと言われるのもイヤ。
「ま、色々あったの」
神「は？」
私が言い訳を考えていたら、寝そべってた慎太郎くんが口を開いた。
「な？A。」
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
