慎太郎side ページ45
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松「だけどそのパーティに参加するってなると、A自身が他の人達にバレる可能性が高くなるぞ」
それでもいいのか？と北斗がAに聞くと
『全然いい。むしろ、バレに行こうよ』
と無邪気に笑う。
『別に事務所がいいならこっちでちょっと活動してもいいと思ってるけど』
「ずっとホテル生活じゃ、飽きるよな」
『うーん、楽だけどね。そろそろ働かないと』
身体が訛っちゃう、と伸びをした彼女を見つめる俺ら。
彼女が活動を再開すれば注目は集まるし、メディアが付くことで鷲尾がAに近づきにくくなるから
「俺はいいと思うけど」
松「うーん、社長に聞いてみるか」
『うん、お願い。もし許可が降りないなら私が直接言う』
こんなに度胸のあるAに誰も否定はしない。
北斗も少し考えた後、わかった。と言って携帯を取り出し早速、社長にコンタクトをとった。
『パーティに何着て行こうかな〜』
北斗が電話のために部屋を出た後、Aが楽しそうにクローゼットを開ける。
田「楽しむなよ」
『えぇ、だってパーティじゃん？』
ジ「それなりにオメカシはしないとね〜」
『ね〜』
何着かドレスを取り出したAはジェシーに��これどう？��と見せては陽気に鏡の前に立っている。
それを見ていた俺に樹が呆れた様子で耳打ち。
田「…おい、あんな感じで大丈夫かよ」
「………さぁ、ね」
Aは心配かけまいと感情を隠してんじゃない？
最初に出会った時からそうやって1人で抱え込んでたんだから
多分、また強がってんじゃないかな。と俺は思うけど。
田「本当はまだ怖いだろうな」
腕を組む樹も険しい顔して彼女を見つめる。
キャッキャとはしゃいでるAとジェシーを眺めていれば、電話を終えたらしい北斗が戻ってきた。
松「A、社長が制限はかけるけど活動してもらって構わないって。」
『ホント！？』
松「フランスからの仕事も日本で受けてくれってさ」
北斗が片口を上げて笑うと、釣られて彼女も��抜かりないね、社長��と笑う。
『じゃあ、力入れないと！より服装に迷っちゃう！』
「3ヶ月後だぞ、気が早ぇーよ」
『準備には時間がかかるの！』
レディは大変なのよ、と怒られ
北斗や樹にドンマイと言われる俺。
…いや、準備かかりすぎだろ。
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作者名：蝶-アゲハ-
| 作成日時：2022年3月1日 0時
